北岳バットレス 第4尾根

■日時 8月3日(土)〜4日(日)

■場所  北岳バットレス 第4尾根

■目的  アルパインクライミング

■メンバー  タナミー(記)、ayaさん

■目的  アルパインクライミング

■天候  8/3,4 晴れ

■タイムテーブル

8/ 3  06:00芦安駐車場 > 07:00広河原山荘07:30 > 10:30白根御池小屋11:30 > 12:30二股 > 13:10C沢とD沢の出合 > 14:00下部岸壁取り付き >(第5尾根支稜)>15:30横断バンド > 16:20第4尾根取り付き

8/$  03:30起床 > 05:15第4尾根登攀開始 > 05:401p目終了 > 6:102p目終了 > 06:303p目終了 > 07:104-5p目終了 > 8:006p目終了 > 8:307p目終了 > 09:008p目終了 > 10:30北岳山頂 > 15:00広河原山荘

■記録

ayaさんから”この夏行きたいところリスト”を渡されて、、、とりあえず2日間でいけるところとして、北岳バットレス第4尾根を選びました。

前日夜にレンタカー屋さんに行くと、ぐんそーさんとsomeくんがいた。◯◯駒ケ岳の黄色い谷にいくらしく、現地着での着替えスタイルなので、コンビニ行くときみたいな格好に爆笑だった。彼らの記録はFacebookでどうぞ。

3度目になる北岳バットレスだけれども、初日から晴れ渡っていたのは初めてでした。そのおかげか芦安駐車場がめちゃくちゃ混んでいました。05:30起きとして仮眠をとったのですが、04:30くらいから周りの人たちがごそごそと。なんだなんだ?と思いながらも05:30に起きて準備して、バス停に行くと、第一便が30分前にでていったところで、だーれもいない状態。なるほど、みな第一便バスに乗るために早起きしていたのですね。

広河原沢を渡る

広河原山荘に向かうつり橋を渡るときに、バットレスが拝めたのは初めてでした。なかなかきれいでした。

白根御池小屋にきたら、桃ソフトを食べるべし

日差しが強烈だったので、樹林帯を歩き森林浴気分で3時間程度かけて、白根御池小屋へ。ここにきたら、桃ソフトを食べるべし、です。ayaさんのお知り合いに「今日は夕立あるでしょ?」と言われ、確かにありそうな雲行きでしたが、自分を甘やかしたくないので、水を汲んで、そのままバットレスへ行くことにしました。

二股までほぼ水平に歩いて行くと、タナミーも知り合いに会いました。「今日雨降るでしょ?」とやはり言われましたが、そのときはそのときです。ていうか、小屋に泊まる優雅な山行は大変なのです、いろいろと。

下部岩壁の基部
第4尾根がピラミッドに見える

C沢D沢の間にあるこんもりとした尾根筋を上がって行くと、下部岩壁が現れました。濡れていない、晴れている岩壁を見るのは初めてでしたし、3度目なのでまだ行ったことないルートのラインどりを観察できました。

Dガリー大滝と第5尾根支稜の取付

ちょこっと残る雪渓をやり過ごして、下部岩壁に取りつきました。第5尾根支稜〜Dガリー大滝上部〜横断バンド〜Cガリー〜ヒドンスラブのラインどりで第4尾根取付きにたどり着きました。

横断バンドを渡る前の下部フランケ取付きあたりで、間ノ岳の方から「ゴロゴロー」と雷鳴がありましたが、ガリーにいるよりかはましかと、第4尾根取付きを目指しました。第4尾根・Dガリー奥壁に降り注ぐ雨が集まり、Dガリーに大滝を作るわけですから。晴れているから水流ないですけど、雨が降ったときだけできるのがDガリー大滝なのでしょう。

Cガリーのガレ場をあがる

ヒドンスラブ
濡れていたので確保してもらいました

第4尾根取付きについたら、雨よけツェルトを早く張りたいなと思っていましたが、幸いにも「ゴロゴロ」はこちらに向かってくることはなく、間ノ岳あたりを横切ってくれました。

Cガリーのガレ場、ヒドンスラブを通り第4尾根についたころは、雷鳴も雨の予感もなく綺麗な景色が広がっていました。アーベントロートが綺麗に見れました。

翌朝、モルゲンロートのなかで登り始めました。

各ピッチのことは、こちらからどうそ。

1p目をちょこっと登ったところから
アーベントロートていうんでしたけ?ちがうか、モルゲンロートだ!

4p目 4,5をつなげてしまいましたが。

 

 

5P目。マッチ箱まで登る

6p目
「ばえ」ますねー

7p目 トラバースの8p目もつなげましたが、ロープが重い重い。枯れ木でピッチを切った方がよしです。

 

8p目 トラバース ここに馬乗りした人は見たことありません。

 

終了点から見上げると、中央稜が見える(懸垂支点もね)

ルートを登り終えて、安定した広場で休憩しながら、中央稜を観察しておきました。第4尾根の東側のCガリーに隔てられた中央稜に取り付くには懸垂下降が必要だと考えていましたが、懸垂下降できそうな支点はありました。Cガリーからの中央稜の傾斜が寝るまでの3P分くらいは、「本当に登れるんかいな」というくらいしっかりとした硬い岩でなさそうでした。

山頂

第四尾根の登攀ルートを終えたあとは、緩やかな傾斜面を歩いて登り、登山道に合流します。5分と経たずに山頂につきました。中央稜へ継続登攀すると、登攀の終了点が山頂らしいですよ。

八本歯のコルを経由して、大樺沢の登山道を遠て下山になりました。この下山ルートをとると、登ってきたバットレスを拝むことができます。さっき登ってきただけに自分たちがどのラインを取ってきたのか、ありありと実感できますので、おすすめです。

芦安駐車場に戻り「お風呂はどこいきます?」と、前に行ったことのあった「天笑閣」の名前が思い出せなかったので、ayaさんに聞いたら、「そこにお風呂あるみたいですよ」と指さしました。第4駐車場に車を止めるのが初めてなので、知らなかったのですが、「金山沢温泉」なる入浴施設があるんですね。

帰りの中央道の渋滞が凄すぎたので、レンタカー返却は時間内に収まらず、帰りも終電車となりました。

第4尾根の登攀は3度目になりますが、ようやく濡れていない・晴れている第4尾根が登れました。晴れていても登攀日前日が雨で濡れ濡れだったり、登攀当日もガスの中だったりして、快適でないのが、僕の北岳バットレス体験でしたが、今回でようやく良き体験ができました。

登っているラインだけを見ていたのでなく、ピラミッドフェイスや下部・上部フランケ、Dガリー奥壁なんかの登攀ラインをじっくり観察できました(行くかどうか怪しいですけど)。バットレスの最弱を狙うのなら、やはり第4尾根主稜ですね。


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