雲竜渓谷

内田、斎藤、辻、東出(記録)

最近連チャンで斎藤さんの自家用車を使わせてもらって有り難う。で、今週は雲竜渓谷に遊びに行く。小生は初めてなのだが、2年前に沢登りに行った斎藤さんも記憶が飛んでいて初めて状態だった。さて若干の積雪はあったものの、車止めまで入って仮眠。

翌朝7時発。林道伝いに行く。展望台まで1時間足らず。そこからしばしで河原に降りる道があり、その先林道は高巻いていたので、河原づたいに進む。ミッチェルはある。左岸、右岸を各1回ずつ高巻くと林道が現れ、アプローチ終了。約2時間。しかし林道伝いにスキーでアプローチするのがベストという感じ。帰りが超楽だ。我々のほかには写真撮影のおっさんが2名来ただけで静かに登攀ができる。

エリアの状況は、というと、友知ラズ手前の氷柱は、ショートルートのみだが一面良く結氷している。友知ラズは、例年どういう状態か知らないが、陽が当たるようで、下まで届いている氷柱が3本のみ。あとはほとんどつららができていない状態。3本中、左の1本はべちょべちょで、ハングにかかるつららは越えられそうにない程度にか細い。右は下部がカリフラワー状だが、その上はやや薄いものの傾斜も緩く十分登れる。真中が良くできており楽しめそうな氷柱である。今回の目的は雲竜瀑だが、先頭を歩いていた辻が、滝下でいきなり上キジを吐き始めた。雲竜瀑直下に鹿がロクっているのが見える。こうはなりたくない。雲竜瀑自体は、1ピッチ目(核心)の下半分が大き目のカリフラワー状。実際登るとこれがかぶっていて結構難しい。初心者にはちと無理と思い、25m程度伸ばしてスクリューを3本かまし、トップロープで練習させることにした。内田氏は難しいだの何だのとぶつぶつ文句を言いながらもクリア。辻はカリフラワー周辺をうろうろしているうちに腕がホキて敗退。斎藤さんはカリフラワーに行くまでに敗退。

まあせっかく来たのだからと、小生が上まで登らせてもらうことにした。左側からトップロープを張った支点まで上がり、その上の核心のハングを目指して登ったのだが、ハング下は氷が薄く、ちょっと叩くと水流が出てくる。右の氷柱は、頭の部分はしっかり凍っているのだが、その下のつららの裏は空洞。家族持ちとしては、このまま登っていいものかどうか迷う。しかしまあ何とかなるだろうと右の氷柱にトラバース。少し蹴り込むとつららが吹っ飛んで、スタンスが無くなるのでだましだまし、そろそろと登る。傾斜自体はそれほどでもない。ちょっと怖い?+程度のピッチ。ハング上を少し登ると1段目が終了。45m一杯。ナメ(というか緩い雪壁)の上に2段目の氷が見えるが、おまけ程度の氷瀑だ。もっとも、2段目を登りたくてもセカンド以下がついてこれないので、つららにシュリンゲを巻き付け、スナーグを1本残置して懸垂。登攀中ずっと待っていてくれた他の3名には非常に申し訳なかった。15:00終了。凍えてしまった3人は「今日はもう登らない」とのことで、幕営して鍋を囲む。

翌日、7:30頃出発。昨日皆さんに待ってもらって、登らせてもらったので、今日は黒子に徹することにして、友知ラズ手前の氷にロープを張って遊ぶ。12:00終了。友知ラズは次回に持ち越し。帰り道、林道に血が滴っているのでなんだろうと思いきや、鹿狩りの一行だった。夜は鹿鍋だろうか。我々はバーミヤンでラーメン食って帰京。17:00川口着。


投稿する

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)