八ヶ岳 ジョウゴ沢

八ヶ岳

■日時  3月11日(土)〜3月12日(日)

■場所  八ヶ岳

■目的  アイスクライミング

■メンバー  ぐんそー、タナミー(記)

■天候  両日ともに晴れ

■記録

今回の山行は、ぐんそーさんにとってはリハビリ山行として、タナミーにとってはアイスクライミングリード経験値アップが目的です。宴会山行とは言わないけれど、まったり山行してきました。こういう機会なので、ジョウゴ沢のすべての滝をチェックするという散策も目的でした。

赤岳鉱泉についてテントを張って、ジョウゴ沢に行く前に、ランチをまったりと食べました。赤岳鉱泉ってカレーの種類が6種類(だったかな?)と豊富で、6回も新しいカレーにありつけるのがよいところ。 2月初のときはジャワカレー(3辛)を食べましたが、今回は辛さグレードだけあげて、インドカレー(4辛)を食べました。3辛よりもピリピリとしたものを感じたいと思ったのだけれども、そんなものを感じない不思議な4辛でした。あと4種類残されているからコンプリートには2年かかるでしょうね。

装備を身につけてジョウゴ沢に向かいました。ひさしぶりのアイスのぐんそーさんの足慣らしということで、F1を登ってもらいました。若干緊張気味の表情がありましたが、バイルを打つ力強さはやはり健在でした。

F1を登るぐんそーさん

F2も難なく登り、F3は巻いて広いルンゼにつきあたるところで、”右俣”を確認。

二俣から右俣をみる 大岩の左の奥の方に氷瀑がある

踏み跡らしきものがあったので誰かは入っていた模様で先には氷瀑が見えました。左俣へ進みゴルジュに着くまでに”左方ルンゼ”をチェック。

左方ルンゼを見上げたけど、氷瀑はまったく見えず

トポには「短い中にF 1からF6まで個 性ある氷爆が続き、雪の少ない時期には IV程度のアイスクライムが楽しめる。」とありましたが、もう雪の少ない時期ではなかったようです。というわけで、明日の散策の候補は右俣が第一候補になりました。

右ルンゼにある乙女の滝(左側)と2段のナメ滝(右側)

乙女の滝は崩壊したのかというような感じでした。そうはいっても、ジョウゴ沢に来るのが2シーズン目なので本当のところは分かりませんが。乙女の滝の右側には2段のナメ滝がある、とのことですが、正直雪の詰まったルンゼにしか見えませんでした。ということで散策の候補から漏れました。

ナイアガラの滝 4人パーティが左端のヴァーチカルを楽しんでいた

ナイアガラの滝に着いてみれば、4人パーティが左端を登っていました。左端はヴァーチカルを楽しめ、右端は傾斜が緩めでした。ヴァーチカルのリードをするのはまったり山行の趣旨から外れるので、登りやすいところからリードしてトップロープを張ることにしました。右端をリードして終了点に着くと、4人パーティはもう撤収したようで、左端が空いていました。なのでそちらにトップロープを張りヴァーチカルを楽しむことにしました。

15時すぎていたので後続パーティもいないだろうと思い、リード時のスクリューを右端に残したままにしていましたが、まさかの後続パーティが。ガイドパーティで7、8名という大所帯がやってきました。

右端に残置したまんまのスクリューを回収するためにタナミーが登ったのですが、ガイドさんはすぐ真下でリードし始めました。その圧迫感とやら。

真ん中のハングしたつらら系をトップロープで登ろうとしたが、ガイドパーティの圧迫感がすごかったので、まったり山行にあわないということで下山しました。

ひと月前にジョウゴ沢本谷の大滝に行きましたが、周りの景色はあまりよく見えませんでした。しかし、ナイアガラの滝は開けていて、大同心や小同心がよく見えました。

翌日はマイナーなジョウゴ沢の右俣を行くことにしました。二俣から右俣に入るところから脛ラッセルになりましたが、そういうのはぐんそーさんの好みにもぴったり。

100mほど進むと右俣の氷瀑の全景が見えました。

ジョウゴ沢右俣の20m滝 下半分は雪に埋もれていた

下半分がみごとに雪で埋もれていたので、ラッセルからのアイスクライミングとなりました。人が入った跡もなかったので、綺麗なツルツルした氷瀑を登る、という経験を初めてすることができました。

ジョウゴ沢右俣の20m滝をフォローするぐんそーさん

この20m滝の上には3段30mの滝があるというトポ情報のもとに、右俣を遡行しました。

200m程度進むと見えてきたのは、これでした。

20m滝の奥にある3段30mの何段目?

滝の落ち口に小さなつららがある程度でした。写真を撮った位置には、小さな氷粒が一面に散らばっていたので、おそらく崩壊したのだと思います。遡行するのは諦めて下ることになりました。

20mの滝にトップロープを張って、ぐんそー・タナミー思い思いにアイスクライミングしました。ぐんそーさんはスクリュー決めながら、タナミーは片足切って肘をぐっと脇腹に引き寄せて高い位置にバイルを打つ練習をしました。

帰りに時間があまったので、F2でぐんそーさんにリードクライミングどうですかと提案してみたところ、トライすることになりました。ぐんそーさんの慎重さを垣間見たクライミングでした。

赤岳鉱泉に戻りテントを撤収してから下山へ。アイスキャンディーには3人程度しかいなく、もうシーズンは終わりなんだなぁと感じました。

前日の登りのときは、赤岳山荘より下の私道に雪があったのに、降りのとき溶けて土が露出しているところが、ちらほらありました。そういうところは硬い土を踏むことになるので歩きにくかったです。

八ヶ岳山荘から近い、河原奥の氷瀑・氷柱と角木場の氷柱のアプローチを確認してきたので、来シーズンあたりはいければよいなあと思います。


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