西上州 相沢奥壁

■日時 2月19日(日)

■場所  西上州 相沢奥壁

■目的  アイスクライミング

■メンバー  ヨネさん、S山さん、タナミー(記)

■天気  晴れ 北東面の氷瀑でも寒くなかった

■記録

相沢奥壁の氷瀑群に向かうのは、緑山岳会としても初めてだ。前夜発日帰りのアイスクライミングの場所として新たなる選択肢としようと行ってきた。

アプローチについて。登山道入り口から目印になる道標までが約1時間、道標から大氷柱まで約1時間の計2時間かかった。相沢川の上流にある三ツ瀬という集落の奥に荒船山の相沢登山道の入り口がある。登山道入り口の駐車場は3~4台で満員になるような広さだが、車道の奥には路肩駐車できるスペースがあった。アイスクライミングのトポにあるように、道標を見つけてから左の樹林帯に入りトラバース気味に登って行った。踏み跡なんて一向に見つからなかった(陽の当たる面は山肌が露出するほど雪解けしていた。雪があるときのトレースは山肌には残らないから当然か?)。大氷柱に着いてみれば、滝直下へとトラバースで来られる踏み跡が見つかった。こちらの踏み跡はしっかり付いていたので、こちらがメイントレイルだと思われた。

相沢奥壁の大氷柱 登山道入り口から約2時間かかった

大氷柱でのリードクライミングには60mシングルロープを使ったが、50m以上はロープが出ていた。50mロープでもリードできるだろうが、プロテクションをこまめにとらない、ビレイヤーが大氷柱にちかづくなどの工夫が必要かと思われる。大氷柱の右側のラインをとり、テラスまでの下部は20mのスラブで、核心はその上の20m。ここはほぼヴァーティカルの氷壁でプロテクションもこまめにとっていた。その上はだいぶ傾斜が落ちるがその手前は、やはりヴァーティカルが数m続いていた。

リードするヨネさんのギアラック スクリューと同じ数のランナーを持つとかなり重たい

リードしたヨネさんが持って上がったスクリューは10本以上だが、打ったのは約10本だった。”難しくはないけれど、長い”、それがコメントだった。下降は懸垂下降で、登攀ラインと支点の位置がかなりずれていたことからスクリューは回収しないことになった。

タナミーはスクリューを回収しながらのトップロープクライミングになった。といっても、支点とラインがかなり横にずれているので、登攀途中のテンションかけてぶら下がればかなり振られてしまうことに、若干怖さを感じた。テンションかけることはなかったけれども、30分以上の時間がかかる長いクライミングだった。

大氷柱を登るS山さん

S山さんもトップロープで登ったあと、エイプリルフールの滝を見学をしに、大氷柱から左側へトラバースで向かった。エイプリルフールは100mと長いが3段なので、3ピッチのマルチが楽しめる滝だった。この滝の右側にある滝も手ごろ高さで、こちら側にはそれなりに人がいた。

エイプリルフールの滝の取り付き
マルチの練習によさそうだった

大氷柱に戻り、左に出来た3つのマッシュルームを超えるラインをトップロープトライしたところで、この日は終了になった。デプローチは沢を下らず、トラバースのルートを辿っていった。登山道から外れた道標より標高が高いところで登山道に復帰したが、エリアにいた人に聞いた”中ノ宮”へ戻れなかった。アプローチ・デプローチの踏み跡は”しっかり”としたものではないようである。

トポにはシーズンが3月初旬と、この標高にしてはなかなか遅くまで楽しめる。北東面にある氷瀑なのがその理由だと思われる。神津牧場に加えて、相沢奥壁も前夜発日帰りアイスクライミングの場所として、十分満足するものだった。


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