■日時 7月13日(金)
■場所 笛吹川水系 東沢 鶏冠谷左俣
■目的 沢登り
■メンバー ヨネ
■タイムテーブル
鶏冠谷出合 9:30
魚止めの滝 9:50
逆さくの字 11:00
二俣 11:40
左俣大滝 12:10
三ノ沢 12:50
登山道 15:40
鶏冠山 16:50
懸垂下降地点 17:50
駐車場 21:00
高気圧が停滞してじりじりと気温が上がる中、もう我慢できない！涼しさが必要なんだ！！！と湯だった頭で思い立ち沢登りに行くことにした。三連休は予定が入っているので前日の金曜日にする。場所は日帰りだから、奥多摩、奥秩父、谷川か。沢登りがあまりにも久しぶりなので景色がよさそうな西沢渓谷。少々トレーニングもかねて、迷いやすいうえに道中懸垂下降もあるという鶏冠谷左俣にルートを決定した。
当日早朝出たが前夜がバタバタしていたので眠すぎ、これはやばいとサービスエリアで仮眠していたら道の駅みとみに着いたはすでに８時を過ぎていた。そこからさらにのんきにザックに荷物をつめつめして駐車場を出たのは９時近くであった。
鶏冠谷の出合には立派な標識があり、初心者にもやさしい！
出合からすぐに滝があり、思いっきり水につかれる。これだよ、これ。今日も気温は３５度をこえる真夏日、それでも沢の水はひんやりしているし、べたつきもない。
しばらく歩くと魚止めの滝。
トポでは直登も可ということであるが、、、いやいやそれはないでしょう。水量が多いせいかまったく登れる隙がない。右岸を小さく巻く。巻き道はしっかりついているし、直径15cm程度の木が生えているので安心できる。
のんびりと登っていくとあっという間にナメ滝へ。
立派なスラブの下で水浴びをする。登れるか？？？足場があるもののその上は手がかりが全くないスラブ、あきらかいきづまるのでこれも左岸から小さく巻く。
そして逆さくの字に到着。
この滝は下がふちになっているし傾斜も緩いのでそのまま登っていく。下段はこけで滑りやすいがところどころ足がかりがある。上段は逆相に足をはめ込みながらすすむ。ピンがあるが、フリーソロなのでつかえない。むむむ、岩が全体に苔むしていてぬめる。ただスリングまで手を伸ばせば10cmだし、下は淵だからそのままいける、、、あっさりすべりおちました。。。ふちでおもいっきり脛をぶってしばし休憩。今度は水線の中で足場を探す。あっさりと足全体がのる足場を見つけて突破。脛が痛い。。。
そして二俣に到着。
二俣でラーメンを食べようかと思ってコンロも持ってきていたがペースが良いのでさらに進む。
最初の滝は左の壁を登る。
滝にちかいとすべる苔と微妙な手がしかない。左側に行くほど足場がしっかりする。
さらに10m程度の滝を巻いていく。
ぬめぬめしたナメ滝は傾斜は緩いものの手がかりがない上に、苔が生えている。またプロテクションもない。
ここは右壁の隙間に体をいれながらずりずりと高度を上げていく。うーむ、ここまではすっきりしたさわのぼりであったが、いきなり泥まみれ。
そして左俣メインの大滝に到着。
直登後、水流またいでクラックを利用して登るというルートも取れるらしいが、脛も痛いし、水流も強そうだしそもそもクラックの中がぬるぬるでしょうということで巻く。少しわかりにくいが10mほど戻り、左岸の階段状になった岩から登り高巻にはいる。
２ノ沢ですこしのどを潤す。ここの水飲めるよね？
ナメ滝をいくつか越えていく。
３ノ沢では豪快なスラブを見学。今度はこのスラブ登っても面白いかも。
チョックストーンぽい滝は水流が強く右岸を小さく巻いた。
ここまで来ると滝はトイ状になる。
階段状になっているのと水流も弱いので登りやすいのだが深緑の年月が経っている苔を踏んだ行くのは少々心が痛む。
最後は30m程度の藪漕ぎである。石楠花の花はすでに終わっている。枝は縦横無尽に伸びているので越えるのが一苦労である。
ドンぴしゃで鶏冠尾根の2170m地点にでる。
鶏冠尾根はマーキングはしてあるし、踏み跡も思ったより広いので焦らず降りていく。
第三岩峰では懸垂下降路とう回路がある。せっかくロープを持ってきたのだからと懸垂下降路を進む。
懸垂下降はおよそ45m程度。しっかりした支点がある。
懸垂下降を降りたところのひろばは要注意。左側に見える登山道はう回路である。正面の尾根を進んでいくとチンネに向かうのであるが、手前の岩峰を越えるといきづまる。正解は右手の岩の隙間を降りていく。
鶏冠尾根は途中迷ったせいもあり結局４時間ほどかかってしまった。
アプローチは短い上に整備されている。沢は小さいのから大きいのまでそろっている。チャレンジしたければ大滝登攀もできそうだ。帰りの鶏冠尾根は少々長いが一回は行く価値がある。低山のルートファインディングの難しさを実感した。
