谷川幽の沢V字状岩壁右ルート

■日時 6月23日(土)

■場所  谷川岳 幽ノ沢

■目的  アルパインクライミング

メンバー:ヨネ

タイムテーブル:
3:00 ベースプラザ
4:30 幽の沢出合
6:30 取りつき
12:30 石楠花尾根
13:30 堅炭尾根
15:00 芝倉沢
16:00 芝倉沢出合
18:00 ベースプラザ

会山行がキャンセルになりはてどうしたものか。最近ひと月は仕事が忙しくなかなか外にはいけなかった。また今週をはずしてしまうと次はいつになるかわからない。天気は微妙であった。全国的にみると雨であるが、新潟と群馬北部はひるからの予報になっている。谷川岳なら壁さえ抜けてしまえばなんとかなる、、、これはとりあえずいってみるしかない。

一人であるから今回はソロクライミングである。ルベルソを利用していた。しかし常に不安があった、「ほんとうに止まるのだろうか」。そんなときFabian Buhlの動画をみた。https://www.youtube.com/watch?v=vDhxzlox64E。
グリグリで高難度のルートにソロで挑戦し、墜落してきっちり確保されているのをみた。工夫すればきっちりとソロでも確保される。この動画をきっかけにして今回はグリグリでいってみることにした。

天気は昼過ぎに崩れる。時間としては一ピッチ40分計算でおよそ280分。アプローチはベース~幽の沢出合が一時間半、出合から取りつきは2時間と計算すると合計490分、およそ8時間である。余分を1時間みて9時間。お昼に登攀が終わるには3時での計算になる。
ベースプラザを午前3時にでる。幽の沢出合までは快調、1時間ほどで到着。夏至から二日しかたっていないので、4時半でもうヘッデンは必要ない。冬ならまだ真っ暗だ。朝ごはんを食べながら、ハーネスをつける。

出合に入って300mほどすすむと雪渓がでてきた。雪渓の下はぽっかりとトンネルが空いている。

さっそくアイゼンに履き替え、バイルをだす。途中一か所で雪渓が切れている。こちら側は2mほど、向こう側も3mほど落ちている。雪渓の間は5mくらいか。沢は水流が強く歩けそうにないのですこし上に移動する。幅5m位だからアイゼンを脱ぐのが面倒くさい、スラブに足をかけるがいきなりずるっ。これはやばい、、、横着をせずにアイゼンを脱いで靴で渡る。靴でも微妙に濡れた岩は少しぬるっとする感触がある。アイゼンを履き替えたら大滝までは雪渓通しに歩けるので快適。大滝上部もそのままつながっていたのであっという間に2俣に到着した。

2俣から先は雪渓が部分的に残っている。ここも何回かアイゼンを履き替えた。取りつきには6:30到着。

さてここからが本番だ。

まず1Pはトラバース。ホールドはあるのでそれほど難しくはないといいたいところであるが、濡れている!!!リンネを渡るまでが泥と水でクライミングシューズを岩に乗せて体重をかけるとなんとなくつるっといきそうでびくびくである。リンネは水が出ているのでここで水分補給。谷川の天然水?そこから先はリッジを渡れば支点がある。さてソロクライミングではここからが本番だ。まず支点がつくり、もう一回戻る。トラバースであるので、結局一回目と同じ時間が2回目戻るとき、3回目の戻り返しで必要であった。。。予定していたのは40分だが、一時間ほどかかった。(6:30-7:30)

2PはV字のかなめまで。ここはまず5mほど降りる。そのままバンド上に進めばかなめに到着。ここもほぼトラバースであるのと、まだグリグリ操作に慣れていないためか一時間ほどかかった。(7:30-8:30)

3Pはようやくクライミング=垂直になった。そうはいっても傾斜は緩いしホールドも豊富であるためにそれほど難しくない。(8:30-9:30)

4Pはハングの下までロープを伸ばす。このピッチは短いのと垂直だったために40分で抜けることができた。そろそろ風が冷たくなってきた。(9:30-10:10)

5Pこのピッチは岩側おわり階段をのぼっていく。しかし案外泥が滑るので油断はできない。(10:10-10:30)

6Pは草付の階段をのぼり、ルンゼの手前のペツルできる。これでほぼ終了。(10:30-11:30)

さてここからであるが方法としてはソロクライミングをつづけるのと、フリーソロで行く選択肢がある。ルンゼで細くなっているのとそのあとは傾斜が緩んでいる。

またそろそろ雲も分厚くなってきたのでフリーソロにした。しかし一か所泥が崩れ抜けるの困難なところがあり、ここは時間かかってもソロクライミングで進むべきであった。

石楠花尾根に出たのは12:30位。

そこから一時間で堅炭尾根についた。結果としては雨に降られずにありがたい。

さてここからもう一つのミッションであるベータルンゼの下降点をさがす。GPSであらかじめ登録したのでその付近を探す。しかし見つからない。登山道に下降点があるのか、それとも支尾根上か。支尾根に窓があったのでその付近ではないかとあたりをつけ、藪漕ぎをかきはじめる、斜面は緩いのですずたけにつかまりながら進んでいたら雨がつよくなってくる。残念、ここで撤収。

芝倉沢は雪渓でうまっているので出合まであっという間であった。


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