谷川岳 一ノ倉沢 南稜フランケダイレクト

広島、逢沢(記)
先週の幽の沢に次いでセンターから旧道を一路一ノ倉に向かう。今回は、同期の広島さんと一緒なので話が弾む。一ノ倉は相変わらず、残雪が豊富である。ゲートが空いたおかげで、出合いは車がいっぱいだった。見上げれば、一ノ倉の岩壁は朝焼けに染まって神々しい。いつもこの出合いに立つと、気がピッリッとする。テールリッジは、なんと一つ目のボサの直下まで埋まっていて、中央稜まで30分程だった。なんとアプローチが楽なことか。そこから基部バンドをたどって、南稜テラスへ。6時。さあこれからというところで、食あたりが発覚。ひんしゅくを承知でキジ(皆さんすいません)。もう1パーティーいたが、先を譲ってくれた。
1P目、ビレイ点は、鎌形ハングの下でボルトが1本あった。広島さんリード。昨日の夕立でヌレヌレの凹角からハングへ。出口は乾いているが浮き石がたまっている。広島さんは、果敢にフリーで登っているが、出口で悔しそうにA0をして抜けていった。確かに出口は悪く、僕はアブミを出してしまった。けっこう浮き石が多かった。30m。
2P目。ルート図通り立ち木があった。みんなの足場にされながらよくもまあ生きているものだ。かわいい小さな葉を出している。すいませんとばかりに乗りハングを越えようとしたが、背が低いためか、なかなか越えられない。迷った末、アブミ一手で越える。そのうえは適度にピンがあるフェースだがちょっと草が多い。30m。
3P目、あまりぱっとしないフェース、ピンもまあある。ハングの下でビレイ。20m。4P目、南稜はすぐそこだ。ハング下をトラバース。一手がⅤ+。しかしピンがありA0も可能である。そこからブッシュにはいり南稜に合流。35m。登攀時間は2時間程。
感想としては、草付きが多く短いせいかちょっと物足りなかった。しかし、ちょっとピリからい所もあり、土日で谷川に来たら、日曜に登るといいルートかもしれません。そこから大渋滞の南稜を登った。そういえば、僕の始めての本ちゃんがここだったなあと思いつつ、6ルンぜ下降点へと向かった。旧道は新緑が気持ち良く、春蝉が鳴いていた。土合へ向かう途中、広島さんがガラになく(すいません)この花きれいだといった花は、タニウツギだった。

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