クライミングinデラウェアウォーターギャップ

日時: 4月24日

メンバー: Yone, Rob

場所: Delaware Water Gap NRA, NJ (Mt.Tammany)

4月にUSAへの出張が入った。当初は一週間で週末を挟まない予定であったが、相手との予定が合わず週末が入ることになった。最初はロチェスター、週末にニューヨークに飛行機で移動する計画である。

同行者はニューヨークで週末を過ごすことになったが、自分はあまり興味がなかった。目的地のラリタンにてインドアクライミングでもして過ごそうかと考えていたところ下記のサイトからアラマッチというエリアがあることがわかり、せっかくなので外岩に行くことにする。

http://www.rockclimbing.com/routes/North_America/United_States/New_Jersey/

https://www.mountainproject.com/v/new-jersey/106374428

リードをしたかったのでアラマッチエリアで活動するガイドにコンタクトしたところDelaware Water Gapをすすめられた。トラッドクライミングであり、アプローチも良いとのこと。日曜日一日しかないのでアプローチが簡単なのはありがたい。

 

当日一緒にのぼったのはロブ、このあたりで夏はクライミングとテニスのインストラクター、冬はスキーのインストラクタ―をしているとのこと。裏庭には自分で作ったテニスコートがあるらしい。写真で見せてくれた。

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エリアは高速道路からアクセスする<—ここ肝心。車を高速道路の路肩に停めて、5分ほど歩きガードレールが崩れているところから入り込む。これまじでアプローチ核心。5m位隣を時速140kmで車が通り過ぎる。これはまじでやばい。途中ガードレール代わりのコンクリートが粉砕されているところがあったが、それは事故の跡らしい。

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まず登ったのがtriumvirate (5.4)。途中のプロテクションはないために自分でセットしていく。リスがやたらとあり、どこにもでセットできるのでなかなか楽しい。上はトラバースがあり、体を外に出すので少し緊張感があった。プロテクションのない三つ峠、ミニミニ錫杖といったところか。確かにこんな場所で登っていればトラッドクライミングが普通になるか。

https://www.mountainproject.com/v/triumverate/106411628

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次に登ったのがcryptic chimney(5.5)。

https://www.mountainproject.com/v/cryptic-chimney/106411640

一見すると簡単に越えられそうなチムニーなのだが、実際に入り込むとうまく体があげられない。なるほどcryptic(暗号化されている)というだけはある。自分としての正解は体を思いっきり外側にだし横に入っているクラックにハンドジャムを決める。この横クラックが中に入りすぎると視界から外れるので少々手間取った。

ここまでは5.4と5.5であり少々物足りなかった。ここでロブが5.8のいいルートがあるとのこと。それがdouble overhang. 名前のとおりハングが二つ連続する。

https://www.mountainproject.com/v/double-overhang/106717867

まず一つ目のハングが城が崎でいうところの新人クラック。アンダートラバースのクラックはハンドジャムではあるが、すこしゆるめ。アメリカ人のハンドジャムにはピッタリか。足場も少々遠いので体幹勝負だった。皆が足を乗せているであろう、薄いのフットホールドには足が届かないのでスメアで距離を伸ばす。アンダーの手を入れ替えるときに足が滑り一瞬ジャムに全体重がかかったが、何とか体勢を戻せた。ふー、、、

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次にほんとのオーバーハング。これは真ん中に割れ目が入っているので思いっきり手を突っ込みつかまって体を引き上げる。リードクライミングで手だけで体をぶら下げるのは本当にひさしぶり。越えてしまうとガバがあるので、ヒールフックと組み合わせて体を上にのせていく。食べ過ぎの体が重い…

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後続ロブを引き上げようとしたら、ロープがスタックしている。クラックハングを越えてからのプロテクションにロープが入り込んでしまい動かなくなってしまった。中途半端に伸ばしたスリングの長さが悪かったようで、完全に赤のロープがカムと岩の隙間に巻き込まれている。しょうがないので、ロブの所まで懸垂で降りる。

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いったんロブの所まで降りこれからの予定を相談する。ここまでで3時くらい。

これからラリタンにもどる(車で一時間くらい)ので、このルートでおしまいにしようという事になり、登山道まで下りることにする、、、ここからドラマが。

自分先行、ロブが次に懸垂で降りてくる。自分は降りたら特に危険もなさそうなので荷造りをしていた。ロブが降りてきたのだが、何かをしている。”Maka”とよばれ行ってみると、”ロープが抜けない”とのありがたいお言葉!

自分が降りて来てから確認はしたのだが、完全にスタックしている。二人でロープを引いたり、3分の一にしたりしたが、最後にはどちらの方向にも動かなくなってしまった。これは登り返しか、、、と考えていたらロブが明日は休みだからロープを回収しに来るとのこと。裏側から登ってこれるらしい。

申し訳ないがその言葉に甘え、撤収する。

ルート自体はそれほど難しくない。しかし海外クライミングは場所の選択、計画、パートナー、移動手段の確保等ロジスティクスはそれなりに手間がかかる。今回は情報収集開始からクライミングまでおよそ2週間程度であった。インターネットとメールのありがたみがよくわかるクライミングであった。

 

 


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