甲斐駒ケ岳 赤石沢奥壁 左ルンゼ

東出(記録)、徳永
木曜の晩に京王線府中駅に集合。そのまま中央道にのる。インター手前で既に雨。3日間共晴れの予報だったが、不吉な予感がする。夜叉神の駐車場に天張って翌朝6:00起床。荷造りして出発するも、「ここは夜叉神じゃないか!」と慌てふためく。どういう訳か入山口を夜叉神とばかり勘違いしていた。甲斐駒に来たことのない徳永曰く「地図見たんですが、夜叉神から黒戸尾根にどうやっていくのか悩んでましたよ」。悩むはずだ。慌てて朝移動で竹宇駒神社へ。約1時間のロスタイム。竹宇駒神社で拝んでから黒戸尾根を登る。水が出ているか分からないので、3日分の水を背負ってのアプローチである。東出3.5L、徳永は水が飲みたいと5Lを背負う。勿論3日間の食料はジフィーズだのビスケットだのが主体である。登りはじめてまもなく雨が降り始める。13時頃8合目岩小屋着。ちなみに7丈小屋前の水場で、水がじゃんじゃん出ていた。やむなし。当日中に左ルンゼ下部を2ピッチ程度登って、ロープを張っておこうかと思っていたが、天候が分からないので偵察にとどめる。右ルンゼでも水が取れた。畜生。酒も持っていない我々は、簡素な夕飯を食って15時に就寝。夜が長い。
翌日は朝から快晴。日頃の行いが良いのは誰だ?と問う暇も惜しんで左ルンゼに取り付く。7:00。下部はフリーでトライするつもりが、高度感でがたぷるになって即刻アブミを繰り出す。ルートファインディングが難しいような事がルート図に書かれていたが、自然とピンに導かれて問題なくザイルをのばす。ただし、3ピッチ目ハング下を右にトラバースするのと、その上で逆に左にトラバースする部分で一手、二手悪い箇所がある。また、チムニー内は苔むしていて滑って悪い。第二バンド上のルンゼ左のクラックは、出だし傾斜が緩いものの、途中で一部傾斜がきつくなり、また、ボルトが抜けたのか、肝心なところでピンが無い。ナッツを噛まして切り抜けたものの、侮れじ。2.7バンドすぐ上のフェースで徳永にトップをまかせたが、ピンはあるものの細かくていやらしい。徳永がA0混じりで抜けて、あとはボロボロに風化したルンゼが続く。容易だが落石が怖い。先行パーティーがいたら、後ろから登りたくないところだ。最後は中央稜へトラバースして稜線へ。終了したのが17:00前。毎度のことだが、予想した以上に時間がかかった。岩小屋で、また酒もなくジフィーズだけ食って就寝。夜から朝にかけて雨がじゃかじゃか降る。
翌朝はガスに巻かれて晴れる見込み無し。Aフランケの登はんはあきらめて下山。昼過ぎに駒ヶ岳神社着。

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