谷川岳 幽ノ沢 中央壁正面フェース

東出(記録)、広島、天津
金曜晩に中央線国立駅に集合。例によって天津が1時間遅刻。車で谷川へ向かう。一ノ倉の出合いで幕営。11日、朝から小雨が降っている。今年は谷川に入った時はほとんど雨にやられている。またか。南稜へ向かうパーティーもいたが、我々は草付の多い幽ノ沢なので、さっさとパスしてテントでふて寝と決め込む。ベルニナも数パーティー入っており、南稜へ向かったようだ。結局当日は湯テルメで風呂に入って宴会して終わり。貴重な休みがまた1日潰れた。

翌12日、曇りだったがとりあえず幽ノ沢に向かう。沢グツを履いた中高年パーティーがアプローチで先行している。途中、釜に行く手を阻まれ、左岸高巻きをしたが、ことのほか時間をとられる。渇水期以外はアプローチは沢グツが有効だなあ。二股まではついてきていた天津が遅れ始めた。中央壁の取り付きまで先に行って待つが、いつまでたっても来ない。コールをすれど返事もない。まさかこんなところで事故ることもなかろうと思ったが、1時間近くも待たされ、仕方なく様子見にカールボーデンを下り始めたところで下からダラダラ登ってきた。「途中でザイルを出してくれないから遅れた」などとのたまう。こんなところでザイルなど出すか。しょうがない奴だ。
結局、左フェースを狙っていたものの、先行パーティーが2組いたため正面フェースに向かう。ザイルを出して登攀開始。草付をトラバースしたところでザイルが足りず。ピンを打って下の2人を確保。ついでハング下まで直上するが、ハングがボロボロな上に、草付からしたたりがあって悪い。しかたないのでハング下を右へトラバース。セカンドの広島が、トラバース途中に掴んだ岩がもげて、自分の顔面にあたり出血。幸いかすり傷で問題なし。ハング上を2ピッチ登ると3級程度の草付フェースとなる。既に昼近かったが、あとは易しいピッチンが続くので大して時間がかからないだろうと、ここでトップを広島に交代するが、草付をいやがったのか、ルンゼ右のヤブに突入してしまう。これで相当時間を食う。結局、堅炭尾根に抜けたのが6時。日が暮れてしまう。懐電をつけて駆け下りるも、下山ルートを知らない天津が遅れて、結局一ノ倉出合いに着いたのが21:30。水上IC22:00。
帰京は夜中の1:00。今年の谷川岳はどうにもツキがない。

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