核心は南稜テラス~テールリッジ―谷川岳一ノ倉沢南稜

■日時 10/26
■場所 一の倉沢南稜
■メンバー S, Yone (記)
■タイムテーブル
3:30 ベースプラザ
4:30 一の倉沢
5:30 テールリッジ
7:00 南稜テラス
7:30 一ピッチ目
8:00 二ピッチ目
8:30 三ピッチ目~四ピッチ目
9:00 五ピッチ目
9:30 六ピッチ目
10:00 七ピッチ目
11:00 八ピッチ目
12:00 終了点
14:00 南稜テラス
16:00 中央稜取り付き
19:00 テールリッジ取り付き
21:00 ベースプラザ

先週の二子山中央稜の調整は問題なかったので今回は一の倉沢南稜へ。クライミング自体は特に問題はなく途中まで、いままでで最速、これはお昼過ぎにはベースプラザに帰着できるのではないかと頭によぎったのが運の尽き。湯沢方面から雨のぱらつきがおすそ分けできてしまい、一の倉沢全体がびしょびしょ。秋深く、立派にそだったぬめり苔とあいまってルートはぬるぬる、つるつる。ベースプラザから南稜終了点まで九時間に対して、南稜終了点からベースプラザからもきっちり九時間という、アプローチ核心となる山行となった。

午後から天気が崩れそうであったのでベースプラザを三時半に出る。この時点で雨がぱらついており、おいおい予報とずいぶん違くない!?午前中は少なくとも曇りだったのでとりあえず一ノ倉沢に向かう。一ノ倉沢では写真屋さんがテントを張っている。結構寒いだろうに頑張っている。どうやら一時過ぎにぱらつきがあった模様。うーむ、太陽がでないかぎり壁は濡れているという予想が立つ。

Facebookに記載されていた通りひょんぐりの滝以降はこまめにペツルが打たれ、フィックスが張られている。ひょんぐりの滝からはフィックスを頼りにして5.7程度のスラブを登った後、草付きを懸垂支点まで。フィックスは張られているが、ロープ一本、一回の懸垂で中間地点まで。そこからは四級程度の岩場をフィックスを頼りに降りて、沢床につく。

沢を渡って左側のスラブを登ると、トラバースのフィックス伸びている。帰りに確認すると、沢をわたってからすこし右寄りの階段状の岩を登るとフィックスの始点につくことが判明した。トラバースのフィックスをたどっていくと衝立沢と合流。幅三〇cmほどであるが磨き上げられた衝立沢をひょいとまたぐとテールリッジである。この辺りから少しずつ明るくなってきた。幸い、雲は高くすぐに雨が降ってくる様子はない。

テールリッジはきれいなフィックスが張られており、さらにところどころペツルも打たれている。おそらく下降時に使うのだろうか、そんなことを想像しつつ、まさか自分たちがのそれらのペツルのお世話になりとは、その時点では全く予期せず。

中央稜取り付きをすぎると岩は少し濡れている感じである。南稜テラスへのトラバースも同様であったために安全を期してロープを出す。南稜テラスへは7時に到着した。

1ピッチ目は快適なフェースである。特に問題なく、雨につかまらないようにと、速攻で登る。チムニーの下で切る。

2ピッチ目はチムニーが核心である。乾いていればなんてことないが、中は濡れていて滑る。


3ピッチ目は簡単なフェース。4ピッチ目の草付きと一緒にこなしてしまう。
5ピッチ目は6ルンゼ側に回り込むルート。ここはびしょびしょで、少々怖い。
6ピッチ目は馬の背に入る。ペースが良く来ていたが、ついに雨につかまる。湯沢側からのおすそわけで霧雨が降りだしてきた。
7,8ピッチ目は岩がびしょぬれになってしまい、一歩が悪く時間がかかった。

終了点にはお昼についた。霧雨のなか、懸垂下降の準備に入る。まずは3ピッチで馬の背の入り口まで戻る。ここからさらに2ピッチで南陵テラスへと戻った。ロープが濡れて、さばくのに時間がかかった。

南稜テラスから先も岩場が完全に濡れてしまっている。

足が滑ったら一の倉沢本谷に真っ逆さまであるので、ここも懸垂下降で合計4ピッチで中央稜のとりつきまでもどる。残念ながら本日は残業のよう。

テールリッジも部分的に懸垂を交え降りていく。まだまだ続く懸垂下降祭り!!!ペツルが要所要所にあるおかげで滑っても安心して降りていくことができる。ベースプラザについたのは9時過ぎとなってしまった。


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