明神岳東稜~主稜

■日時 8月11日(土)~12日(日)

■場所 明神岳東稜

■目的 アルパイン

■メンバー ぐんそー、ヨネ

■タイムテーブル
8月11日
7:00 上高地
8:00 明神池
10:00 宮川のコル
12:00 ひょうたん池

8月12日
3:30 ひょうたん池
5:00 第一階段
7:00 主稜線
9:00 2峰
10:00 南西尾根
12:30 上高地

お盆の山行はどうするか?すでに家族旅行で夏休みは使い果たし、さらに8月に別の山行を計画している都合上休みはとれない。土日で行けるアルパインとなれば南アルプスは少々きつい。「北アルプスであれば屏風を途中まで登るか、それもいまいちなあ」などと考えていたらぐんそーから明神の東稜はどうか提案があった。

明神の東稜はアプローチが良いにもかかわらずなぜかまだいったことがない。ついでに積雪期の下見を兼ねれば一石二鳥であるので明神東稜で決定!

お盆であるからすでに交通機関はコミコミである。10日夜金曜日に運よく買えたあずさの最終で一路松本に向かう。松本駅でぐんそーと落ちあいとりあえず駅寝。登山者がそこかしこでごろごろしている。みんな上高地に入山するのか???

翌朝朝一の電車で新島々に向かう。おもったよりも人がいなくてほっとする。ただし天気はいまいち。雨は降っていないが少々雲が濃い。新島々でバスに乗り換え一路上高地へ!

さすがに上高地は人が多い。人、人、人である。これだと帰りのバスも思いやられる。パッキングするものもないので、水だけ汲んで明神へと向かう。今回はひょうたん池の水を利用するためにフィルタを購入した。どれくらい使えるのかが楽しみである。

明神までの道はさすがに上高地、幻想的な雰囲気がある。

明神の裏からひょうたん池まではひたすら登る!この道は主稜線の直下にあるために積雪期には雪崩の巣になることが予想できる。

どんなアプローチをとればもっとも危険は少ないのだろうか。なるべく宮川のコルよりに入りたいところではある。しかし明神池からの間には大きな谷が開いているので結局は主稜線直下をある程度かすめることになる、うーむ。

宮川のコルに達したらあとはひょうたん池をひたすら目指す。砂漠のオアシスのようにみえてはいるのだがなかなかたどり着かない。蜃気楼ってことはないよね!?

ひょうたん池は本当にひょうたんの形をしていた。名前だけならば”槍ヶ岳””穂高岳”などと同じくらい聞いたことがある池の名前。おそらくこのサイズでは最も有名な池ではないか?アメンボ、オタマジャクシと生態系も完結している。これぞまさしく絶界にあるビオトープ!

ラクダのコルまで進む予定ではあったのだが、あまりも暑すぎて相当へたばっていた上に、雨も降りそうな微妙な天気だったので本日はひょうたん池で宿泊。

翌朝は3時に出発。ラクダのコルにいれば急ぐ必要はないのだがひょうたん池からは後れを取り戻す必要がある。真っ暗の中を第一階段を目指す。第一階段は、草付の泥壁である。踏み跡はあるのでそのまま登っていく。明るければなんてことはないのだろうが、まだ暗いために少々登りつらい。第一階段の上に着くころにはずいぶんあかるくなってきた。

あとは適当にスラブをのぼっていく。傾斜は緩く、ホールドも豊富であるがロープは出して進んでいく。主稜線直下は岩がごろごろしている。どこでも登っていけそうな感じもするがはずれを引くとどん詰まり。アミューズメントパークにある大きな迷路を進む要領でうろうろしながら登っていくのが楽しい。

主稜線に出た時にはちょうど青空見えた!ヤフーーー!!!!

ここから主稜線をたどっていく。まずは2峰である。正確には主稜線のなかで手ごわいのはここだ。雲の中にそびえる2峰はこれが”壁だ”といわんばかりに立ちはだかっている。一見するといやいやこんな登れないよ、まるで屏風の一ピッチ目?巻いたりできないのか?と微妙に足取りが重くなる。しかし近づいてみると、下部はそれほどでもない。岩のバンドがある。

それを伝って左に回り込むとテラス。その上はクラックが入った垂壁ではあるが、付け替えたばかりのような新品のフィックスロープがつけてある。そうはいってもせっかくなのでフィックスを使わずにリードクライミング。一か所だけホールドがなかったのでクラッククライミング。テーピングしていないから手の甲がよじれるよ!

2峰を越えたたら難しいところはなくのんびりと進んでいく。

途中ライチョウの親子を発見。最初は一羽かと思ったら、ひい、ふう、みい、子供が4羽。

南西尾根は噂ではあまりよくないということであったが、立派な踏み跡がみえる。

上高地に降りたらいつものコロッケを食べる。さすがにお盆だけあってコロッケバーガーは売り切れ。コロッケだけでも大満足で帰途についた。


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