宝剣岳中央稜

■日時 :2019/4/6-7
■場所 :中央アルプス 宝剣岳
■メンバー :ぐんそー、some2(記)

【4/6(土)】

東京(10:00)-千畳敷(14:30)-宝剣山荘(15:30)

10:00頃東京発。都内は桜が満開で綺麗だった。菅の台バスセンター昼過ぎに到着し、そこから千畳敷まではバス&ロープウェイで一気に標高UP、その後小一時間ほどの運動で宝剣山荘に到着。この日は天気は良かったが主稜線は風が強く、テントを張るのには苦労した。当初は木曽駒ケ岳にでも行ってこようかと思っていたが、強風により速攻で気持ちが挫け山荘でダラダラ過ごすに終始。山荘の方のご厚意で、夕食の際山荘を使わせていただきました。大変ありがたかったです。


【4/7(日)】

宝剣山荘(6:30過ぎ?)-中央稜登攀開始(7:30)-宝剣岳山頂(12:30)-千畳敷(13:35)

前日は風がテントを叩く音がうるさくてほとんど眠れなかった。3:30頃起床してみると、夜間の積雪と前日からの強風によって地面の雪が舞い上がりで小屋付近は結構雪が積もっていた。退フラグが立ちまくっていたが、待機していると6:00頃風が弱まったのでダメ元で出発した。宝剣岳への登山道を途中で左に逸れ、ルンゼを下って取付きに到着した。小屋から取付きまでは30分程度。ついてみると思ったほど風は吹いておらず、壁も新雪で埋まっているわけでもなかったのでなんだか行けそうな雰囲気(汗。無理だと思っていたので気持ちが弛緩しまくっていたが、無理やりテンションを上げて登り始める。

■1P目:岩と雪と氷と草付きのミックス 30mくらい?
多分、積雪量によって取付きの位置が変化すると思われる。前半部分は直登、後半部分は左上するライン取りだった。探るとバイルが決まる場所は見つかるが全体的にスタンスが乏しくいやらしかった。朝一リードで緊張しまくっていたせいかもしれないが、1番難しいピッチに感じた。終了点は立木。

■2P目:岩稜と雪稜 アブミパート 40mほど
アブミでのエイドクライミング。上手な人はドライで行かれるかもですが。ボルト&ハーケンは豊富に打たれており普通に登れた。岩稜のアブミパートから雪稜に乗っこすところはかなり高度感があり、フォローでも怖かった。初の冬壁でのアブミは、ギアラックにかけたアブミがアイゼンに引っかかりまくりイライラした。終了点もハーケン。

■3P目:オケラクラック 30mほどでピッチを切る
前日の天候の影響を一番受けていたピッチ。前日に登ったパーティもいたのだが、クラックには雪が詰まっておりそのままではプロテクションが取れない状態。4月だしもしかしたら素手でジャミングしながら登れるのではと思っていたがただの冬壁でした(汗。仕方ないのでバイルで除雪→カムセット→アブミに立込み、をひたすら繰り返す。おそらくこのピッチに一番時間がかかったと思う。かなり重労働だったが雪を書き出したあとのクラックはしっかりカムが決まるので一番安心感を持って登れた。終了点はオケラクラックの上にある短いクラックにカムでとった。

■4P目:雪稜 40~50mほど
3P目オケラクラックのあと短めにピッチを切ったので、トポよりもだいぶ長いピッチになった。傾斜はそれほど急ではないので難しくはない。山頂にトップアウトして登攀終了。

■使用したプロテクション
アルヌン60cm・120cm、カムC4#0.75~#5、ヌンチャク

天気予報は微妙でしたが登ることができたので、やっぱり取付きまで行ってみるのは大切だと感じた。4ピッチと短いルートだが、各ピッチとも我々にとっては簡単ではなく、上り応えがあった。

リーシュ付きバイル、カム、アブミ、各種スリング、などと使用するギアが増えた際の登攀中の扱いに課題を感じた。実際オケラクラックを登っている時カムを1つ落としてしまったので反省したい(新品だったのでとても悲しい)。今回ギアラックはフリーで使用している斜めがけのものを使用したが、チェストハーネスのようなものを使用したほうが均等に配置でき良いかもしれないので次試してみたい。


投稿する

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)