谷川岳

谷川岳 白毛門

■日時 12月17日(土)〜12月18日(日)

■場所 谷川岳 天神尾根

■目的 雪上訓練、アルパインクライミング

■天気 17日(土)雪、18日(日)快晴

■メンバー S山さん(L)、ぐんそうさん、ツッキー(記)

■タイムテーブル 1日目 谷川岳ロープウェイ天神平駅発10:00ー雪上訓練開始10:30ー終了11:40ー熊穴沢避難小屋着13:00
2日目 熊穴沢避難小屋発7:10ー肩の小屋着9:00ー谷川岳南峰9:28ー熊穴沢避難小屋着10:45ー避難小屋発11:15ー天神平駅着12:15

■コメント

これから始まる雪山シーズンに備え、天神平で雪上訓練を行いました。
当初、積雪状況が心配されましたが、山行予定日の数日前から寒気が入り、積雪量もかなり増え、
天神平スキー場も全面オープンしていました。

16日(金)夜23:00に練馬駅に集合、23:30、S山号で出発。当初、新人のsome君も参加予定で、テント装備担当だったが、
急遽仕事で不参加となってしまった為、仕事帰りに、テント装備だけを練馬まで届けてもらった。(some君、本当にご苦労様でした。)
その後、S山さんの忘れ物を取りに、ご自宅に寄り、真夜中の関越道を走り、土合駅に着いたのが深夜2時半近く。
水上ICを降りた辺りは雪もほとんどなかったが、土合駅に近づくにつれ、雪国の景色に。消雪パイプもフル稼働。
土合駅の待合室はすでに多くの登山者が仮眠中。我々も軽く飲んだ後、3時半頃就寝。

17日(土)この日は、雪上訓練と、熊穴沢避難小屋まで行けばいいだけなので、ゆっくり、朝7時半頃起床。
すでにほとんどの登山者は出発済み。
装備を整え、谷川岳ロープウェイのベースプラザへ移動。
ロープウェイで天神平へ。ゲレンデの脇の斜面には、多くの登山者の登っていく姿が。ほとんどのパーティーが6人〜10人ぐらいの大所帯ばかりで、
社会人山岳会や大学の山岳部だと思われた。
みんな、雪上訓練を目的として来ている様子で、斜面のあちこちで、ラッセルトレや、滑落停止訓練、ツッエルトを張り、ビバーク訓練などを行っていた。

我々も適度に滑りそうな斜面を見つけ、雪を踏み慣らし、滑落停止訓練を行った。
まずは、S山さんがアックスを使いピックを雪面に刺して停止する方法(セルファレスト)のお手本を見せてくださり、
ぐんそうさんと、代わる代わる練習を繰り返した。
アックスはセルファレストグリップでしっかり握って、肩近くに引きつけて持ち(顔に近いと怪我をするので要注意)
シャフトは体の正面で対角線になるように持ち、反対側の手でシャフトの末端部を持つ。この時に脇を締めて、体側に近づけるように握ると力が加わりやすいとのこと。
スリップをした場合に、スピードがつく前に、体をヘッドを持った手の側に回転させて、ピックに体重をかけるようにしながら、刺し込みブレーキをかける。
アイゼンを装着している場合は、足が引っかからないように、膝から曲げて雪面から離す。(イメージとしては海老反り)

頭から落ちた場合は、ピックを刺し込み、そこを支点に、体をグッルと回転させ、頭を山側にする方法や、
アックスもない場合は体の正面を雪面につけ、大の字に両手、両足を広げ、摩擦する面を最大限にする方法なども教えていただいた。

滑落停止技術は繰り返し練習し、とっさの動きを体に覚えこませるしかない。
そして、一番大事なのは、転倒しない確実な歩行技術を身につけること。

ラッセルトレや、歩行訓練に関しては、ぐんそうさんも、私も雪国育ちで、雪に慣れているからいいね!ということで省略。
雪上での確保については、もっと参加人数の多い時にやろうということで、これも省略。

1時間ほどの雪上訓練の後、ワカンを付け、熊穴沢避難小屋に向け、出発。
避難小屋前の広場には、すでに2張りのテントがあったため、少し離れた場所で、雪を踏み固め、整地し幕営。
テントを固定する際の、竹ペグの使い方を教えていただく。

テントに入ってからは、せっせと飲み水作り。その後は各自持ち寄ったお酒とおつまみで山談義。
夕食のすき焼きをお腹いっぱい食べ就寝。
この日は気温が高めで、湿雪のため、テントが結露し内張りがビショビショになってしまった。
雪は夜遅くまで降っていて、しかも夜から強風が吹き荒れ始めていた。
強風でトレース消えちゃうだろうから、明日は出発遅めでいいね!(誰かにラッセルお願いしよう)という事で就寝。

18日(日)朝4時起床。それほど寒さは感じなかった。
天気は快晴。お茶を飲み、朝食はうどんを食べ、出発の準備。
谷川岳山頂へのピストンなので、荷物は最小限で。
S山さんが赤旗を作ってきてくださったので、登る途中で、下山時に迷いやすいポイントに赤旗を立てていく。
避難小屋から1時間で天狗の溜まり場という大きな岩のポイントまで。
この先、肩の小屋直下まで、かなりの強風が吹きつけていた。
先行パーティーのトレースがあっという間に消されてしまった。
肩の小屋で小休止後、谷川岳南峰へ登頂。快晴で雪山の素晴らしい景色を堪能できた。

下山途中で、迷いやすいポイントでは、必ず、地図を確認し、自分の今いる現在地と、
進む方向の確認をするようにと教えていただいた。

テントに戻り、撤収し、無事に下山。
日曜日は快晴だったこともあり、登山者で谷川岳は大賑わいだった。


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