■日時 8月17日(金)〜 18日(土)
■場所 錫杖岳
■目的 アルパインクライミング
■メンバー some2、タナミー(記)
■天候 くもりときどき晴れ
■記録
8/16前日の局所的大雨がどのくらい影響あるのか、よくわからずだったが、行って正解だった。
新穂高温泉まで移動すると結構遅い時間になった。到着は02:30を回ったあたり。朝一で起きてルートを登ろうにも大雨で濡れているだろうとゆったり目の出立にした。

ガスに隠れる前衛壁
錫杖沢の出合につき、ベースを張り、アプローチをこなして前衛壁に着いたのは11時ごろ。1ルンゼから3ルンゼの取り付きがびちょびちょ(水が流れてた)なのを確認し、左方カンテ、注文の多い料理店の取り付きを偵察すれば、左方カンテと注文の多い料理店を登るのが無難だった。
左方カンテの取り付きあたりは、カラカラに乾くことはないであろうルンゼだったので、多少濡れている・湿っているのはいつものことだろう。

左方カンテの”カンテ”ピッチ
前衛壁のカンテを使ったのは、3ピッチのごく一部くらいなもので、あとはルンゼの中、チムニー、スラフェイスといった内容だった。ビチョビチョのチムニーを登るのに、バックアンドフットをしたのだが、案の定であった。そういうのが醍醐味なのだ、と思いたい。
プロテクションを取りたいと思うピッチにはそれなりにクラックがあったし、クラックがないピッチはイージーピッチか、ピトンハーケンがいくつかはあった。
もとから天辺まで登る予定もなく取り付いたので、大テラスまで上がったところで降りてきた。
2日目。レンタカー族には午前中しか時間が取れないので、明るくなってすぐにベースを出たのだが、二番手になった。
注文の多い料理店を登ってみた。
プロテクションをカムでとるルートで、ジャミングはあまりしなかった。

注文の多い料理店
アンダークラックトラバースで唯一というくらいだったが、拳が小さめのぼくでフィストサイズだったので、普通男子・女子ならジャミングでないと思う。狭すぎる・広すぎると思う。
タイムリミットが来たので、ササッと懸垂で降りて、ベースを畳んで、下山になった。
登山道入り口まで降りて、無料の混浴露天風呂でも入ろうかとおもったが、どうやら水着着用が暗黙?のルールのようなので、そのまま素通りになった。
標高が低いエリアなので、真夏は暑すぎるのではないかと思っていたが、雲多目だったおかげで暑さは感じずにすんだ。晴天が3,4日続かない真夏なら雨の合間を縫って行くのも、一つの手段だと思う。それよりも、8月真ん中で朝07時の日影が寒かったのが心配だ。日中の快適さを選んだ月であれば朝方取り付きの寒さが想像できてしまう。
錫杖沢出合から前衛壁へのアプローチは、いくつかとれるようだ。出合から2つくらい滝を巻くように登ったあとに、①明瞭な踏み跡で、北沢から左岸側のはなれたところを歩き、前衛壁の左端あたりに出るルート、②枯れた小さな沢筋を上がり続けて2ルンゼの取り付きに出るルート(正確には、枯れた小さな沢筋は2ルンゼの下流になる)、③錫杖沢を上がり(おそらく錫杖岳ピークへの登山ルート)、北沢を上がるルート、の3つになるかと思う。