正沢川 悪沢/幸ノ川

斎藤、東出(記録)(29~31日)、辻、丹波

家庭の事情により正月は基本的に入れないので、今年は氷のトレーニングと称して初心者3名と木曽駒でのんびり遊ぶことにした。12/28夜、斎藤さんに家の近所で拾ってもらって府中ICへ。高速は空いていて、約3時間で木曽駒高原スキー場に到着。

初日は短い沢だからと、翌日は6時起床7時発。エアリアマップを参考に、第一駐車場からゲレンデの一番下のリフト下を横切るのかと思いきや、そうではなくて、第7駐車場まで行って、ゲレンデの中腹を横切るのが正解だった。うろうろしているうちに30分ほど経過。ルート集では正沢川の左岸の道は薮がうるさいなどと書かれているが、本流を飛び石伝いに行くより、こっちの方が断然早いし薮もうるさくない。沢に出てからわずかで悪沢出合い着。約1時間。出合いで準備して遡行開始。斎藤さんは氷初心者で、今年2回目。1回目はジョウゴ沢のナメ氷で行き詰まって、芋虫になってしまったと。例によってユマールがあるので大丈夫だと思うが…。

ルート図の最初の滝は知らぬ間に越え、結氷の悪い10mかそこらの滝が出現。滝の中心はかろうじてベルグラが張っている程度。薄ら氷の下にじゃかじゃか水が流れている。右壁は傾斜の緩い岩で、これをへつる。斎藤さんもクリア。続く「トイ状の滝」はどこがトイ状なのが良く分からなかったがとりあえず越えた。ナメているが斎藤さんは時間がかかる。途中ところどころ小滝があったかもしれないが忘れてしまった。ナメ氷でもロープを出さざるを得ない状態。斎藤さんの歩みは遅く、大滝下で何と15:00。唖然とする。大滝の左、右と2本登る予定であったが、さっさとあきらめて右の本流に取り付く。1ピッチ目はナメ状だが左寄りは氷が薄い。斎藤さんもこれはクリア。2ピッチ目、正面はところどころ?級マイナス程度だが斎藤さんには難しかった。待てど暮らせど登って来ず。左から回り込もうとしてズリ落ち、しかたなく右から登ろうとしてまたズリ落ちしているうちに日が暮れてしまったようだ。やむなくユマール!の指示を出す。ホキた腕でユマール登りはさぞしんどかったことだろう。結局、大滝上を少し登ったところで幕営。実は、今日中にさっさと抜けて、幸ノ川出会いに赴き、今夜の夜行で来る辻、丹波と合流する予定であったのだが…。

翌朝は6:30出。短い沢なのでスグ抜けられるだろうとタカを括っていたが甘かった。大滝上は急な雪壁が続く。ラッセルはスネからヒザ程度だったが、もっと雪が多いと確実に雪崩れる傾斜だ。途中から岩場などが出てきたので左の尾根に逃げて尾根伝い稜線へ。登山道に出たのが11:30。登山道入口着13:00。そこに丁度、辻と丹波が登場。聞けば、朝6時にここに着いたが、我々のテントは無し、登山道を途中まで探しに行ったり、悪沢の出会いまで見に行ったりと、ご苦労いただいたようだ。ホントにごめんなさい。結局その日は登れず宴会。夕方、山口県から来たというパーティーが下りてきて、幸ノ川は結氷が甘いし、ナメ氷ばかりで雪
に埋まっているなどと言い残して行った。F1まで偵察に行ったが、確かに結氷状態はいま一つだ。丹波は氷が初めてだし、斎藤さんもいるし、大晦日に帰宅せねばならないし、とのことで、翌日は、結局F1周辺の側壁に懸っている氷で遊んで帰ることとした。31日、7:30に出発。F1まで2,30分の道程。そこでロープを数箇所に垂らして遊ぶ。12:00終了。13:00テント撤収。スキー場までは30分もかからず下山。

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