■日時 2月25日(土)~26日(日)
■場所 谷川岳
■目的 ラッセルトレーニング
■メンバー
2/25 Irisさん、つっきー、ミッキー、some2、タナミー
2/26 some2、タナミー
■天候 2/25晴れ 2/26曇り時々ゆき
■2/25
白毛門の登山道入り口近くの斜面で、ワカンでの歩行やラッセルをトレーニングしました。
前夜に都内を出発したのが遅かったので、08時くらいから登るという遅い出発時間にしたのですが、
「よ!」
とIrisさんが突如現れる、というサプライズがありました。
タナミーの初めての雪山は、この白毛門ですが、そのときはそこそこ吹雪いていてトレースもなく、ラッセル地獄でした。国道291号線から山荘脇の道へ入るのですが、4mを超える雪壁をS山さんが登り始めたときは「まじかぁ」と思ったものです。そのときの記録はこちら。
天気良し、トレースありの白毛門はレジャー気分満載でした。

森林限界を超えても、急登はつづく

登山道入り口にある橋に戻ったのは17時前
■2/26
前日は白毛門の登山道入り口あたりで幕営しました。
some2に、はじめての食当をしてもらいましたが、これから工夫が入ってくることでしょう。
タナミーは、はじめてMSRのガソリンストーブ・ドラゴンフライを使いました。ドラゴンフライは爆音で有名ですが、Quietstoveというダンバーを別途買ったおかげで、ガスストーブの最大火力よりも静かでした。火力調整できてとろ火が可能なガソリンストーブのうち、現在販売中なのがドラゴンフライだけですから、多少値のはるダンパーでも活躍するのならば、と思い買いましたが、当たりでした。
ラッセルトレーニングという名目で来ている今回は、「疲れ果ててみたい」というsome2の願いを叶えるべく、誰も入っていないだろうところを行ってみました。
で、選んだのは”高倉山につづく高倉尾根”。天神平スキー場の田尻沢コースの東側にあるコースとほぼ並走している尾根です。実際に行ってみたら、失敗でした。確かに誰も入っていなかったですが、尾根上にラッセルするほどの雪がなかったのです。積もっても風で飛ばされているようでした。
で、国道まで降りてきて、再度選んだのは”西黒尾根へ適当な斜面を登る”でした。これは正解でした。

左足がズッポリ埋まったsome2
たのしそーにしてました
タナミーがはじめてラッセルしたのはS山さんとE田さんと行ったときで、ふたりのやっている動作を後ろから見て盗んで学びました。ということを期待して初めにトップを少しやって、トップをsome2に交代したところ、だいぶガンバッチャっていました。西黒の尾根道まで500mの高度差をsome2にトップラッセルしてもらえば、「疲れ果てる」こともできるだろうと思っていましたが、これでは、尾根道までも上がれないなぁと思い、レクチャータイムが始まりました。とはいえ、ラッセルの仕方をまとめていたわけでないので、その場でコツを見つけてコメントする、というやり方でした。
「フリークライミングをやったことない人が、安定して5.9を登れるようになるのに必要なトレーニングは?」と聞かれれば、”なんとなく、こんなんかなぁ”と出てきます。けれども「ラッセルをやったことない人が、安定して40度の傾斜を登れるようになるのに必要なトレーニングは?」と聞かれると、かなり困ってしまうのが今のタナミーです。
アイゼン歩行も超絶下手くそだったし、腐った雪の斜面でプチ滑落とかしていたタナミーでしたが、今はそれなりに雪山で困っていないので、なにかスキルのようなものを身につけたのでしょう。そういうものをレクチャーできる状態にしていきたいところです。

ラッセルの実践ちゅうのsome2
GPSを見るとあと200mで西黒の尾根道というところで、12時頃になったので早く帰るために、直登はやめてトラバースで西黒尾根にたどり着こうとしたけれど、トラバースラッセルというのもこれまたコツもんでした。

ラッセルトラバースってあまりする機会がない?
フリークライミングなら足をクロスすることができますけど、ラッセルで足をクロスするのは至難の技なわけです。地道にコツを見つけてsome2とシェアしながらトラバースを続け、西黒尾根の目印になる鉄塔に着いたのは13時過ぎ。
西黒尾根登山道入り口で滑落停止やらを少しだけやって、帰宅となりました。
帰りの電車内で「some2くん、ごめんね、疲れ果てさせられなくて」と言っていましたが、後日some2から聞いたのは、「筋肉痛がきたので、かなり疲れてたみたいです」という言葉。同じ申年で年が一回り老けたタナミーは筋肉痛でなく、若いsom2が筋肉痛になるのだから、ラッセルってかなりの重労働なんだろうなと思います。