谷川岳 一ノ倉沢 烏帽子沢奥壁 南陵

谷川岳 一ノ倉沢

■日時 5月23日(土)

■場所  谷川岳 一ノ倉沢

■目的  アルパインクライミング

■メンバー ハットリさん、Gunsouさん、KobaCさん、タナアミ(記)

■天候 5/23 晴れ

■タイムテーブル

04:45 ベースプラザ → 05:30 一ノ倉沢出合 → 06:15 テールリッジ取付 → 07:15 南陵テラス → 08:40 南陵取付 → 12:40 南陵終了点 → 15:00 一ノ倉岳 → 15:40  肩の小屋 → 17:00 熊穴沢避難小屋 →(田尻尾根)→ 19:05 ベースプラザ

■コメント

タナアミにとって、初のアルパインクライミングでした。南陵をクライミングし懸垂下降して取付き点まで戻るのでなく、一ノ倉岳までトップアウトするという初アルパインの人間がやっていいのかと思うような山行を体験できました。ハットリさんと僕が組んで登ったわけですが、終始ハットリさんがリード(しかもNP縛り)をしてくれました。次回はリードで登れるように、ゲレンデマルチピッチで練習したいです。

シーズン初めで南陵に人が群がったのか、初めての僕にはよくわかりませんが、取付きで4パーティくらいの渋滞で1時間半の待ちが発生しました。途中途中のピッチ切る支点での待ちもあって、南陵に4時間かかりました。

南陵の最終ピッチのフェイスがなかなか悪かった。ホールドを確かめようと手で探ったら、濡れたコケでぬめって焦りました。浸み出ししてることが多いようで、新版日本の岩場の本でも”A0を使わずに登ればかなり難しい”とのこと。一応フリーで登れました。

南陵終了点〜5ルンゼの頭は、藪こき、草付の岩、脆い岩などで、踏み跡を見失うこともないくらいにトレースがあり、それなりに楽しめました。5ルンゼの頭直下の岩はかなり脆かった。グレードとしては難しくないけど落ちたらまずいというルート解析のもと、ロープ出して確保しながらになった。ハットリさんのリードをビレイしたタナアミが、セルフビレイを取ろうとカムをクラックに入れたが、動的加重チェックしたら岩もろとも崩れました。それくらい脆い岩でした。

5ルンゼの頭を過ぎると30分くらいの藪こきが待っていました。笹ばっかりなので痛くなく、束ねてホールドにしてサクサクと登れました。

国境稜線まで抜けたときには、なにかしら達成感を感じました。「やっぱアルパインでもピークまで抜けるといいよね」や「南陵ルート終わっても達成感なかったもんな」は、それを物語っていました。

当初の計画は、一ノ倉岳までトップアウト、西黒尾根を下るルートでしたが、渋滞で時間が遅くなったので、天神尾根でロープウェイでワープに変更になりました。がしかし、ロープウェイの営業終了時刻17:00に間に合わず、とぼとぼと田尻尾根を下りてベースプラザに帰還しました。南陵ルートでの取付き待ち、途中支点での待ちでタイムスケジュールが押したことが明白でしたが、それも考慮した計画を考えることが必要だと感じました。

行動時間約15時間。これだけやれば疲れは出てくるもの。24日Sun.のコップの緑ルートへのアプローチと支点の偵察は中止ということになりました。僕にとっては23日の一日でオナカイッパイでした。

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一ノ倉沢の雪渓を

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テールリッジへ取り付く 「岩と雪渓の間に落ちたら、夏まで出てこれないからねー」「!・・・気をつけます。。。」

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南陵ルートの1p目 南陵テラスから 取り付くまでの1.5時間待ち

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南陵ルート6p目終了点から馬の背リッジを見下ろす

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南陵ルート最終pを見上げる。右側は先行パーティが取り付いている7p目。左側は懸垂下降中のパーティ。

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南陵ルート終了点を上がった所からの烏帽子岩 この辺りは南陵3p目と同じような草付

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南陵終了点〜5ルンゼの頭 その1 草付の岩場 もしかしたらテールリッジより悪いかも

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南陵終了点〜5ルンゼの頭 その2 頭直下の脆い岩場 ロープを出した箇所 ビレイヤーがセレフとるためにカムをクラックに決めようとしたが、動的荷重チェックしたら岩が崩れたくらいに脆い岩だった。

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5ルンゼの頭から一ノ倉岳ピークを見上げる

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5ルンゼの頭〜一ノ倉岳 山頂直下は藪こきが続く

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藪から抜けたら一ノ倉山頂でなく、その近くの国境稜線上。尾根歩きの人が見たら突然藪中から人が現れるという感じになる。

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国境稜線上の”ノゾキ”から

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肩の小屋直下の笹原にはまだ雪渓が


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