■日時 12月25日(日)
■場所 広沢寺
■目的 アイゼントレーニング
■メンバー m-spoさん、kumaちゃん、ツッキー、mikeさん、some2、タナミー(記)
■天候 晴れ
■記録
広沢寺というとフリークライミングというよりも、アイゼントレの方が盛んに行われている印象があります。実際、私たち以外の方々も揃いも揃ってアイゼントレでした。
アイゼン履いて登ることを体験するためにトップロープを張るわけですが、登山靴で登ってみました。デシマルグレード5.8とはいえ、登山靴で登ることにドキドキでした。
しかし、アイゼンをつけて登ってみると「このルートは、いったいどれだけアイゼントレで登られているんだろうか?」というくらい、見事にアイゼンの前爪2つにピタリとはまる2穴が岩面に開いていました。
冬季登攀用のアブミを使って、パピヨンとナバロンの間のエイドルートを登りました。
冬季のエイドルートに登るようになるのかどうかは不明ですが、かなりたいへんでした。やはり足回りが膨れている(登山靴とアイゼンで)ので、普段のアブミムーブより制限されることがおおく、ハアハアものでした。
トップロープを張ったけれど、だれも登り切ることができませんでした。というのは、アブミをかける支点が崩壊したからです。リード中に二つ目のリングボルトが破断しそうだなと思いつつだったのですが、その予感が当たりました。リングが破断したのでなく、岩に打ち込まれているアンカーにリングを通している穴が破断したのです。トップロープのときだったので、多少の痛みを伴うものの、グラウンドフォールにならない落下で済みました。もしね、リードしてるタナミーのときに破断してたら、2016年のグランドフォール納めになるとこでした。
凹角にあるクラックルートなるものが気になったので、登れないかもしれないと思いつつ、トライしてみました。
フリーであれば、スラブ面にスメアリングでフレークを利用したレイバックで登れるのでしょうけれども、そうはいかないのがアイゼンクライミング。いくつかムーブを探ってみましたが、ここまでしか登れなかったです。降ろしてもらってクライミングシューズに履き替えて事後処理しました。
もう一本、別のルートで登ってみると、朝一のルートとは異なり、アイゼンの前刃2つ分を”置く”穴がまったくなく、怖い思いをしながらのリードになりました。足のクロスムーブや、インサイドでなくアウトサイドなど、いろいろアイゼンの使うところを試すことができました。代表が回収便として登ったころには、たくさんいた人々がいなくなったので、終了ということになりました。
■タナミーの雑感
アイゼンって凶器ですよね? 街中で剥き身で手に持っていたら、必ずや、通報されます。でも、使い方を間違えなければ、雪山で、雪がついた岩峰で、結氷した滝で、といろいろなところで働いてくれる頼もしいツールなのです。なので、アイゼンの使い方を学ぶトレーニングは大切なのです。
ボルダリング、フリークライミングが盛んになっている今や、ホールドの持ち方やスタンスへの足の置き方はググれば、良い悪いは別として、情報収集できます。
「足の親指の付け根をつかうインサイド」「小指の付け根をつかうアウトサイド」「指の付け根全体をつかうスメアリング」「かかとをつかうヒールフック」「足の甲をつかうトゥフック」・・・
などなど、足のどこを使うかということに着眼した使い方があるかと思えば、
「ダウントゥだと前傾壁で掻き込める」「あのシューズはヒールがカップだからヒールがしやすい」「シューズのソールはどこの何がいい」「エッジをうまく使う」「むしろエッジをはなから作らないシューズがいい」・・・
などなどハキモノについて、着眼していきます。
しかし、アイゼンワークについてはどうでしょうか?なかなか情報がないのではないでしょうか? アイゼンワークに置き換えれば
「雪面に対して常に足裏をフラットに置くために膝の向きをどうする」「山側の足と谷側の足をどう使い分ける」「かかとをあげるかさげるか」
「12本の刃の形状を把握しているか」「どの刃を使うか」「どういう角度におくか」
といったところでしょうか。
こういう事柄をあげられる数が少ないところを考えると、タナミーもまだまだアイゼンワークがわかっているわけではない、と感じます。
今回のアイゼントレでフリーの動きを試してみました。アウトサイドの刃を使って側対をしてみたり、ドロップニーを試したり、フックはできなくともかかとの刃をつかってみたり。アウトサイドを使うって、けっこうアリなやり方でした。
いつかは、「アイゼンワーク」でググるとトップに出てくるような文章を書きたいものです。