20220611_谷川岳一ノ倉沢烏帽子沢奥壁南稜

■日程:2022/06/11

■メンバー:aya、鎌田さん(L、ベルニナ)

■山域・ルート:谷川岳一ノ倉沢烏帽子沢南稜(指導センター〜一ノ倉沢出合〜南稜〜烏帽子尾根〜国境稜線〜西黒尾根〜指導センター)

念願叶って、谷川の一ノ倉沢南稜にベルニナ山岳会の鎌田さんと行ってきた。雪訓で毎年訪れてる谷川(雪訓ではマチガ沢や西黒尾根)だけれども、無雪期の谷川のルートは先輩に連れて行っていただいた初めての本チャンで衝立岩中央稜以来3年ぶり。昔は緑と言えば谷川だったけども。。。。今は時代の流れか変わってきている。

金曜夜、移動中もみなかみに着いても雨が降っていた。scwやmountain forecastや各天気予報は雨は谷川エリアは朝には雨は止んで昼からまた雨の予報。濡れていたら登攀止めるパーティーもいるが、3時起床したときには雨はほぼ止んでいた。我々は暗黙の了解で、混んでなかったら昼には国境稜線に出るから行ける可能性あり、ととりあえず取り付きまで見に行こうと、出発の準備をする。我々以外には四人組(2パーティ)がいて先に出発していった。

■タイムテーブル(実録):03:00起床→03:40ベースプラザ出発→04:20一ノ倉沢出合 05:05→05:30テールリッジ取り付き→06:25衝立岩中央稜取り付き→6:45南稜テラス(南稜取り付き) 6:55南稜登攀開始→10:45南稜登攀終了・休憩11:00→南稜上部〜尾根→12:55 5ルンゼの頭→14:45国境稜線→15:55オキの耳→16:20雪渓→西黒尾根→16:35ザンゲ岩→18:40指導センター前

 

マチガ沢出合

朝食タイム

一ノ倉沢

 

テールリッジ

 

衝立岩中央稜取り付き(の前を通り、、、)
 
南稜取り付き到着。

 

取り付きの支点。

 

 

登攀開始。
1P目(Ⅳ)鎌田さん:(短めにチムニー前で切る) フォローで登っても濡れてて怖かった。

2P目(Ⅳ)aya(写真なし):チムニー 濡れていて登りづらかったのと、後続が来ていたため、短めにチムニー登ったあとに切る。

 

3P目(Ⅳ)鎌田さん:トポの2P目。ここからトポの偶数ピッチが鎌田さんになる。

4P目(トポの3P目)aya:草付の歩き

 

5P目(Ⅲ)鎌田さん:短いフェース 濡れてると易しいフェースも慎重にならざるを得ない。

6P目(Ⅲ)aya(写真なし):6ルンゼ側の岩場から右のリッジへ。濡れてなければなんてことないテラスもつるつる滑り、ヒヤヒヤだった。ロープの流れが少し悪くなってきたので、馬の背リッジ側に出る少し手前で切った。フォローで上がってきた鎌田さんはつるつるテラスあたりで少し滑ってしまった。トポは6ルンゼ側を通るように書いてあるが、右側に出るとつるつるのテラスに出ずに草付混じりの快適なルートだと登ったあとに鎌田さんから教えてもらったので、次回は右側を行ってみようと思う。

7P目(Ⅳ)鎌田さん:馬の背リッジ。次回は天気の良い日に来てここのピッチのリードをしたい!

 

8P目(Ⅴ)aya :トポの最終ピッチ。最後垂壁で濡れていたので、安全のためA0した。

トップアウト。少し休憩して行動食や水をとる。

南稜終了点を上がった6ルンゼ側にある懸垂ポイント(今回は稜線を抜けるため、使用せず)。

 

9P目 鎌田さん(写真なし):南稜終わったあともまだ気が抜けないため、ロープはつないだまま。
鎌田さんはクライミングシューズのまま。ayaはアプローチシューズに履き替えた(クライミングシューズだと薮漕ぎのつるつるした足元は滑るので)。

 

10P目 aya:濡れてる&少し沢のように水が流れていたのでとにかく慎重に登った。登り始めてすぐに上部から岩が降ってきた。危なかった。。。自分たちより先に登ってる人もいなかったように思うので、自然落石かとは思う。

11P目 鎌田さん(写真なし): 少しクラック状のところあり。ayaフォローで足元の岩が崩れて落としてしまう。ラ〜ク!ラ〜ク!と数回大声で叫んだけれども、誰にも当たってないことを祈った。ここまでの登攀中、後続のコールは聞こえず、姿も見えなかったので、おそらく濡れてる岩のコンディションを見て、登攀を取りやめたものと思われる。
11P目が終わるとしばらくは歩き(藪漕ぎ)になるため、ロープは畳んだ。そして同じタイミングで雨が強く降り始めた(このあと降ったり止んだりが続く)。ここでayaは雨具を着る。

しばらく藪漕ぎ。

 

5ルンゼの頭 鎌田さん:ロープを出す。クライミングシューズ履いていた鎌田さんがリード。鎌田さんリード中にまた雨が強くなり、一気に岩も濡れた。岩も少し脆く、上部右側に少しだけトラバースして右上するところは、岩が動くので、草や土などとにかくホールドになるものを押さえ持ちつつ上がった。

危険箇所を抜けて、ロープを畳み、かわいいお花ものんびり楽しむ余裕はなく、早く登山道に抜けたい一心でトレースのある道を歩いたり藪漕ぎしたり。

やっと登山道に出た。

雨が降ってても登山道はなんて歩きやすいんだろうと思った。

雨は降ったり止んだりが続き、濡れた下半身も寒いので岩陰のところで、雨ガッパのズボンも吐く。やっぱり吐くと濡れてても風や気温をある程度よけるので寒さが和らいだ。


雪渓少しあり。aya軽アイゼン持参で正解。

西黒尾根から下山開始。

南稜登攀中はほとんど雨は降らなかったものの、夜中までの降雨で岩のコンディションは良くなかったので、少し時間かかってしまったが、ヘッデンにならずに下山できて良かった。西黒尾根はやはり長かった。。。

 

南稜のルートそのものより、トップアウトした後のほうが、岩が脆かったり、ルーファイだったり、藪漕ぎだったり、よりワイルドでアルパイン的だと感じた。ルート登攀中は曇りで天気が持ったのはラッキーだったが、天気が良いときに岩が乾いてる時にまた来て、今回リードしなかったピッチを登ってみたいと思う。


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