宝川ナルミズ沢〜万太郎本谷

L:曽山、江原、斉藤、浜野(記録)

8月16日 晴

ゆっくりと自宅を出発、高崎駅で曽山さんと合流し、水上へ。バスに乗り換え宝川温泉着15:00。
林道~登山道を歩き、渡渉点で沢靴に履き替える。渡渉の後、少々の歩きでウツボギ沢出合着17:20。テントを張り釣りに挑戦するも自分は坊主。曽山さんは一匹釣り上げた。テン場は広いがマキが少なく細々と焚き火をして就寝。

8月17日 小雨のち晴

朝飯を食い、身支度後、6:20に出発。荷物は天場にデポし、空身で登り1日でここまで戻ってくる事にした。時々小雨がパラつき寒い。少々の河原歩きのあ と、突然7m滝が現れる。水量多くゴーゴーと音を立て、迫力がある。右岸を巻くが、今年一本目の沢なので少し緊張した。その後は美しいナメや小滝を楽しみ ながら7:20大石沢出合。この頃には晴れ間も見えてきた。
8m魚止め滝7:20。念のためロープを出してもらったが、必要無かった。
順調に進み9:00二俣着。天気は快晴、周りの景色も開けてきてとても気分が良い。
途中で奥の二俣と勘違いして枝沢に入ってしまい、間違いに気付き懸垂で下降する羽目になる。気を取り直して歩き奥の二俣。ここで左に入ると小川の様な流れ になり、間もなくツメの草原。晴れていて超爽やか。ガイドブックにはビバークに最適とあったが、ぬかるんでいてどうも快適では無さそう。マキも無かった。 のんびりと草原を登り詰めると、笹に覆われた登山道に出る。登山道と言っても、踏み後も乏しく、暗くなってしまったら歩きづらそうだ。喘ぎながら笹薮を登 り、ジャンクションピークへ。
滅多に来ないだろうという事で、朝日岳の頂上を踏み、下りの登山道へ入る。
しかしここからの下り、道が悪く、しかも長い。登山道上部は滑落注意、下部はまるで田んぼの中を歩いている様だった。沢靴のまま歩いて正解。シリモチを付 きながらウダウダ下りウツボギ沢出合着14:00。時間があったので登山道まで戻りマキを拾い、再度釣りにチャレンジ。曽山さんが一匹、自分は相変わらず 坊主。マキも豊富だし、翌日は宝川温泉まで歩くだけなので、のんびりと沢の夜を満喫した。

8月18日 晴

起床7:30、9:30出発。下りの登山道もぬかるんでいるので、沢靴で歩く。12:00宝川温泉着。
水上まで戻り、風呂に入りコインランドリーで洗濯。この時点で既にグッタリ疲れ果て、気分は帰宅モード。夕刻に斎藤さんと合流。続いて湯桧曽で江原さんと 合流。江原さんの車を土合にデポし、斎藤さんの車で買い出しの後、水上IC近くのトンカツ屋でメシを食い土樽駅に向かう。
駅舎で寝ようと思ったが虫が多いので、ホームにテントを張って寝させてもらう事にする。虫嫌いの斎藤さんは一人車中泊。テントに入り横になって間もなく、警察の方々がパトロールに来て、気をつけるようにと念を押された。夜中に無人駅の巡回とは大変だ。

8月19日 晴のち雨

5:00起床。車で林道終点まで。身支度をして6:15に歩き始める。しばらくゴーロ歩きが続き、次第にナメが多くなってくる。一本目のナルミズ沢も美しかったが、万太郎も美しい谷だ。次第に身体も元気になってくる。
途中で江原さんが担いできてくれたスイカを腹いっぱい食べた。
途中にあった5m位の滝で深い釜を右岸からへつろうとしたがスタンスが乏しく、曽山さんが泳いでその先の凹角に上がる。自分は3回位泳いでみたが、どうし ても水流に押し戻されてしまう。結局お助けヒモのお世話になった。オキドウキョウのトロは曽山さんが泳ぎ、ザックを引っ張り上げ後続はロープに引かれて対 岸へ。江原さんは泳がずになんと長身を活かした2段飛びで行ってしまった。

井戸小屋沢出合を過ぎ、ゴルジュ内の4m滝。トロの左岸を泳ぎ気味にへつり、残置スリングを掴んでトラバースして滝を越える。そこからいくつか小滝を越え ると一ノ滝30m。この頃から雨はパラつき始める。江原さんにリードしてもらい、自分は超不安を感じたのでラストにしてもらう。滝上からは15メートルほ ど藪をトラバースして河原に下りる。
次の二ノ滝10mは右側から簡単に越える。
その後は天場を探しながら歩くがなかなか見つからない。左岸にやっと見つけた場所は三ノ滝のちょっと手前、そこより先にはもう天場は無い、という所だった。しかしこの場所、少々斜めだが4~5人用エスパースが張れて、焚き火スペースもあり、なかなか快適な場所だった。
夕方から夜にかけて雨が降ったり止んだりで、焚き火も付いたり消えたりと、忙しい夜だった。

8月20日 晴のち曇
天気はまずまず。6:30出発。小滝を越えながら少し歩くと、早くも三ノ滝2段40m。自分にはリードする度胸も無く、江原さんにリードしてもらう。下段 は水流右側から登り、棚上でピッチを切る。上段は出だし水流の中、左から登る。結構ヌメっていたがピンは数本あった。全員抜けたのが8:40頃。トイ状滝 を越え、快適に歩く。辺りが開けて草原状になってきた頃、水を汲み小休止。
ツメは踏み跡を探しながら行くが、よく分からず。沢沿いに歩き簡単な岩場を越え、草と石がゴロゴロした斜面を登り、少々の笹薮を歩くと肩の小屋すぐ下の縦走路に出た。10:30。着替え等をしながら30分程大休止。
下りは天神尾根を下り、12:00ロープウェイ乗り場着。再び土樽まで車を回収しに戻り、岩の湯(300円)に入り帰京した。


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