穂高 北尾根/滝谷/屏風岩

日程: 8/10(土)10-15(木)

参加メンバー:
曽山(L)、入澤(8/12下山)、大塚(SL)、米田(8/12入山、8/14下山)、中村(8/12下山)、本田(8/12下山)、飯田(8/14下山)、宮本(記)

天候:全日晴れ

アクセス:車(沢渡駐車場まで)、タクシー(沢渡駐車場-上高地バスターミナル)

山行ルート:
8/10(土) 入山
8/11 (日) 前穂・北尾根(ベース:涸沢)
8/12 (月) 北尾根ドーム中央稜(ベース:涸沢)
8/13(火) 屏風岩雲稜ルート(ベース:横尾)
8/14 (水) 屏風岩東稜ルート(ベース:横尾)
8/15 (木) 下山

献立:
8/10(土) 夜:豚汁★★★
8/11 (日) 朝:そば★★、夜 :角煮丼★★★★
8/12 (月) 朝:餅入り卵雑炊★★★、夜 :麻婆茄子★★★
8/13(火) 朝:味噌ラーメン★、夜:ハンバーグ丼★★
8/14 (水) 朝:ミネストローネ雑炊★★★、夜:クリームペンネ★★★
8/15 (木) 朝:力うどん★★★

山行記録:
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# 8/9(金) 東京-沢渡移動日
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曽山さん、大塚さん、中村さん、飯田さん、宮本は22:00に新宿集合。
本田さんは仕事の都合で遅れるということなので中村さん、飯田さんが対応するということで
曽山さん、大塚さん、宮本は先に沢渡に向かう。
途中の道の駅で入澤さんと合流し2:30頃沢渡駐車場到着。2:50テント設営完了。
寝酒を飲んでいると後発の中村さん、飯田さん、本田さんが沢渡に到着。
後発組は車中泊するということになり4:00頃就寝。

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# 8/10(土) 入山
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5:15起床。
テント撤収後6:20沢渡出発。タクシーで上高地バスターミナルに6:40到着。

7:00
涸沢にむけて出発。前日寝不足気味だったが快調に飛ばして13:30涸沢到着。(7:45明神、8:45徳沢、9:50横尾)

14:15
テント設営完了。雪渓がテントサイトの側まであったためビールを冷やして乾杯。キンキンに冷えたビールがうまい。

涸沢_テント

まだまだ日も高いため中村さん、大塚さん、宮本はボルダリングをして遊ぶ。

涸沢_ボルダリング

涸沢に来たことはあったがボルダーがあるとは知らなかった。涸沢小屋でマットが無料で借りられるらしい。
http://karasawagoya.blog86.fc2.com/blog-entry-1289.html
このボルダリングで大塚さんが腰を強打し、翌日の滝谷は不参加になってしまう(汗)。。

18:00
晩ごはん、豚汁。生姜を多めで美味。

20:00
就寝

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# 8/11(日) 前穂・北尾根
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メンバー:
曽山さん、入澤さん、中村さん、本田さん、飯田さん、宮本

大塚さん(停滞)

山行タイム:
涸沢出発(4:10)、五六のコル(5:25)、4峰(6:55)、3峰取り付き(8:00)、3峰(10:00)、前穂(11:00)、
奥穂(13:40)、穂高岳山荘(14:40)、涸沢(16:30)

山行記録:
2:10
起床。そばを作って食べる。

4:10
五六のコルに向けて出発、雪渓に入ったタイミングで軽アイゼンを付ける。
3/4程のぼった辺りからから斜度があがったため、左にトラバースして夏道にを登る。
6本詰めの軽アイゼンだと厳しい感じがした。
ザレた上にかなりの急登。中村さんは、流石雪慣れしておりトラバースなしで雪渓を登り切る。

北尾根_五六のコルへの登攀

北尾根_コージさん

5:25
五六のコル到着。小休止の後、出発。
5峰、4峰はザイル不要だが浮石が多い(特に4峰)ため落石させないよう注意して登攀する。景色は最高。

8:00
3峰取り付き。ハーネスとガチャ類を装備する。先行パーティが取り付いており1時間程待ち。
3人づつ2パーティに分かれて登攀する。
A:中村さん(トップ)、飯田さん、宮本
B:曽山さん(トップ)、入澤さん、本田さん
Aパーティが先行。特に難しいピッチはなく確実に登攀していく。念のためクライミングシューズに履き替えるが
登山靴でも十分登攀可能。中村さんは攻めのミウラーだったため逆につらそうでした。

北尾根_3峰

10:00
3峰登攀完了。
2峰以降は、ザイル不要だがAパーティは、初めてということもあり念のためコンティニュアスで2峰ピークへ。
ザイル2峰の下りは懸垂下降。1峰も無事登攀完了。

北尾根_懸垂

11:00
前穂高岳着。やりきった感がありビールが飲みたい気分になったがここから涸沢までが遠い。。

13:40
奥穂高岳着。ジャンダルムが美しい。

北尾根_ジャン

14:40
穂高岳山荘着。山荘までの道のりでみかんの缶詰の話をしていて疲れている時には最高だという話をしていたため
売っていなかいみてみたが残念ながらなし。水を補給して涸沢に下る。
柄沢小屋をが見えてくると入澤さんの足が早くなる。ビールが飲みたいといる気力が身体中から伝わってくる(汗)。

16:30
涸沢着。腰を痛めて不参加だった大塚さんがハイテンションで迎えてくれる。酒を呑むことくらいしかすることがなかったらしい。。
ビールで乾杯。うまい。

18:00
レトルトの角煮+オクラ、ニンニクの芽、ネギ、キムチをごはんにもって角煮丼を作る。担ぎ上げるのは大変だがやはりうまい。

角煮丼

20:30
明日は滝谷登攀後、横尾までくだるため早々に就寝。
8/12下山メンバーにテントを下ろしてもらって横尾で設営してもうらう計画。

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# 8/12(月) 滝谷ドーム中央稜
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メンバー:
曽山さん、大塚さん、飯田さん、宮本

山行タイム:
涸沢出発(4:00)、北穂の分岐に出る(6:00)、滝谷取り付きへ下るコル到着(6:40)、ドーム中央稜T2取り付き(9:20)、
登攀開始(9:50)、登頂(12:40)、涸沢(15:15)、横尾(18:00)

山行記録:
2:00
起床。朝食は餅入り卵雑炊。最近の切り餅は切り目が入っていて更に細かくできるので調理しやすくて良い。

滝谷_集合写真

4:00
出発。涸沢小屋の脇を抜けて北穂へ向けて登攀する。このアプローチがつらい。。

6:00
北穂の分岐にでる。左に曲がりドームの頭の先にあるコルに降りる。チャレンジアルパインに記載がある通りT2へ向けて
コルから草付きを右下にむかって下るが懸垂ポイントが見つからず一度コルまで戻る。

滝谷_アプローチ

7:30
他に取り付きへのルートがないか調べていると、他のパーティがコルまでやってきて5分程くだったあとドーム脇に登り返し
懸垂の準備をはじめたため、私達もそれにならう。私達が懸垂ポイントに付く前に更に下から登り返してきたパーティが懸垂ポイントに
到着したため30分程度待ち。

8:00
懸垂開始。50mだと問題ないが25mだと届かいない。この懸垂がT2への懸垂とおもっていたが実はちがって
さらに右下に草付きをくだった先に懸垂ポイント発見。この懸垂ポイント(岩にスリングが巻いてある)は、コルから徒歩で下れる場所にあった。
ただしかなりざれていて取り付きまでが核心といわれたことに納得。

9:20
T2の取り付き到着。先行1パーティあり。

9:50
登攀開始。大塚さんトップ、飯田さん、曽山さん、宮本の順に登る。

1P目
クラックから直上し、上部はチムニーがあるが荷物がチムニーに入らないためチムニーの左側をレイバック気味に登攀。
チョックストンを乗り越えてビレーポイント。初めての本チャン。高度感がありこわい(汗)。

滝谷_1P

2P目
上部のスラブはガバはないがフリクションが効くので特に問題なく登れる。

滝谷_2P

3P目
簡単な岩登り。ほぼ歩ける。

滝谷_3P

4P目
凹角、フェースを抜けて上部チムニーへ。チムニー出口には岩があり出口を塞いでいる。足を突張って岩を乗り越える。
いろんな種類の壁がのぼれてかつ、ホールドもあるのでお得感がある。

5P目
凹角を登り、左にトラバって向けるとドームの方に出る。少し歩いてドームの頭。

滝谷_最終P

12:40
無事登攀終了。槍ヶ岳をバックに会旗を出してみんなで記念写真を取る。

滝谷_ドームの頭

15:15
涸沢到着。テントは下ろしてもらっていたのでザックをいれたツェルトまで向かうと緑山岳会と書いたテントが。
じんさんと藤本さんがいらっしゃった。二人合わせて150才。明日北穂高岳東稜に登攀されるそう。すごい。。
ご挨拶の後、横尾までくだる。これがつらかった。。

滝谷_下山

18:00
横尾到着。疲労困憊。

19:30
夕食は麻婆茄子。レトルトの肉入り麻婆茄子の素を使ったが味がいまいちだった。もう少し味噌ともっていけばよかった。
あまりに疲労困憊なため、曽山さんと大塚さん、宮本で相談した結果、このパーティは明日を休息日にすることに(即決)。
8/12入山の米田さん、8/14下山の飯田さんはパーティは予定通り屏風岩雲稜ルートに行くとのこと。
飯田さんの体力はすごい。。

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# 8/13(火) 屏風岩雲稜ルート
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メンバー:
米田さん、飯田さん

停滞:
曽山さん、大塚さん、宮本

山行タイム:
飯田さんの山行記録参照

山行記録:
飯田さんの山行記録参照

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# 8/14(水) 屏風岩東稜ルート
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メンバー:
曽山さん、大塚さん、宮本

山行タイム:
T4取り付き(6:15)、東稜取り付き(T2)(9:00)、ピナクルテラスで時間切れ敗退(16:00)

山行記録:

2:30
起床。朝食はミネストローネ雑炊。カゴメのミネストローネの素は軽くてうまくて最高。

4:20
横尾を出発。

4:45
渡渉。機能の停滞日に渡渉ポイント確認済み。朝のほうが日中帯より川のながれが緩やかだが水は冷たい。
あまりの冷たさに怒りがこみ上げてきたが、結局笑うしかない。。

5:40
岩がごろごろあるルンゼを登り、T4尾根の取り付き到着。大塚さんトップ、宮本セカンド、曽山さんサード(ビレイ)でT4まで登攀。

屏風_アプローチ

1P目
朝一の登攀でかつ、バランスをとりづらく嫌な感じ。

2P目
上部のフェースがホールドがあまりなくだましだまし登る。

3P目以降
樹林帯の歩き。

8:40
T4到着。T2にむけてトラばる。

9:00
T2。東稜ルート登攀開始。日もすっかり登りかなり暑い。
ハイドレーションを持って来ればよかったと心底思う。

1P目(15m)
早速あぶみを出して登り始める。
小ハングを超えてビレイポイント。途中残置のスリングを使うこともあったが
昨日東稜ルートにいっていたという蝸牛の方と話をしていたため基本問題ないと思いながらも慎重に登攀する。
まだ高度感は感じない。

2P目(30m)
チャレンジアルパインのルート図によると40mのピッチだが、途中にペツルの支点があり大塚さんがこの支点で
ハンギングビレー(あぶみビレー)。おそらくフリーのオープンロード用の支点。

屏風_トップ

3P目(10m)
あぶみで直登後、左にあがるとテラスあり。こちらがルート図にある2P目のビレイポイントだと思われる。

4P目(40m)
あぶみで左にトラバースしながら登る。ルート図によると20mでピッチを切るようかかれているが
1ピッチ飛ばしてルート図にある3ピッチ目4ピッチ目の間でハンギングビレー(あぶみビレー)。
ペツルでしっかりしたビレイポイント。

5P目(20m)
垂壁をあぶみとフリーで登る。テラスでピッチを切る。

6P目(25m)
右にトラバースして草付きフェースに出る。
草付きフェースをフリーで登り、立ち木のあるテラスでビレイ。ここで時間切れのため敗退。

屏風_敗退

16:00
懸垂開始。

18:00
T4の取り付きまで降りる。

19:05
渡渉。またも笑うしかない。

19:30
横尾到着。疲労困憊。。

20:30
クリームペンネを食べ終わった瞬間、酒も飲まずに就寝。
初めての屏風は本当つかれた。。

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# 8/15(木) 下山
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メンバー:
曽山さん、大塚さん、宮本

山行記録:

6:30
起床。力うどんで体力を回復させる。

9:30
テントが乾くのをまって横尾出発。

10:25
徳沢。アイスコーヒーがうまい。

11:25
明神。コーラがうまい。

12:15
上高地バスターミナル着。タクシーで沢渡駐車場に向かう。

東京へ帰る前に竜島温泉につかり合宿の疲れを癒やす。
めしはかつ玄でとんかつをいただく。このとんかつが絶品だった。

かつ玄_店内

かつ玄_とんかつ

帰りの高速でゲリラ豪雨にあう。登攀中はずっと晴れていたので
よほど日ごろの行いがいいのだろう。

登攀メモ:
本チャンのホールドは剥がれる可能性があるので掴む前に叩いて岩が浮いていないか確認してから掴む。
ヌンチャクをトップに渡す時は、上下を揃える。1つづつ渡してすべて落とすことがないようにする。
懸垂時、ハング下で支点を取る際は、ロープをカラビナにかけて懸垂する人がぶら下がった場合たぐり寄せられるようにする。

感想:
初めての本チャンで緊張しまくりで疲労感がものすごかった。
特に屏風は、長丁場、暑さ、高度感などもあり本当につかれたが終わってみればまた行きたくなっているので不思議なものです。
今回の時間切れの敗因は、ビレイポイントのミスと登攀スピードにあったため今後の山行では、
ルート図は常に見れるようにする
岩トレではスピードも意識して登る
などの対応が必要に感じた。
北尾根、滝谷、屏風と5日間で登攀でき充実した合宿でした。
まだまだ技術不足すぎますが、これからも勉強、練習してまた穂高で登りたいです!
ありがとうございました!

 

 

 

[youtube]http://youtu.be/9f2V2mVDr2I[/youtube]


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