谷川岳 マチガ沢

参加者:M-spo、iris、taku、Pond、Yone、nora、gunsouとベルニナ山岳会さんから三名様
天候:6日は曇りのち雨(14時降り始め)
7日は朝から雨

5日夜に土合駅に集合し、般若湯摂取後の午前3時頃に就寝。(9名)

6日 午前6時に起床し、撤収後に登山指導センターへ向かいました。
登山(雪訓)準備完了後の午前7時半にセンターからマチガ沢に向け出発しました。

0800時にマチガ沢に到着し、0840時まで雪壁の直登と下降やトラバースの練習をしました。
直登の際のキックステップは膝を支点とする事、下降の場合は重心を後ろにし過ぎないように注意するのがコツだと分かりました。 また、トラバースの際は山側と谷側それぞれの爪先の向きが重要だと感じました。(腕でバランスが取れないよう、頭の後ろに手を組むと良い訓練になるようです。)

0845~0930時の間は滑落停止(ピッケルストップ)を教えてもらいました。
これは最後の手段としてのテクニックですが、思ったようには止まらないので、滑落しない(転ばない)ように歩くことが如何に重要か分かります。
以前、「ピッケルで止めることができる程度の傾斜面で転倒するような人間は冬山に行く資格がない。」という一文を読んだことが有りますが、これ厳しいようですけど正論ですね・・・

0945~1145時の間はスタンディングアックスビレイの練習をしました。
見学していた時には滑落したトップ(リード)を止められるのか心配でしたが、結論から書くと、止まり過ぎて困るくらいでした。 この技術のポイントは、衝撃を与えずに止めるには、スムーズにロープを流しつつ徐々に制動する事のようです。
・ピッケルは土踏まずの位置で踏む。
・ピッケルにスリングとカラビナ×2を付け、片方のカラビナにはセルフビレイ用にメインロープをインクノットで巻き、もう片方にはトップ側からのロープを通して肩絡みにする。
・制動する際は下から引っ張られる力が発生するので、姿勢が崩れないように直立する。
・トップが右に落ちるか左に落ちるかでロープの肩がらみの方向が変わる。
・引っ張られる力の方向から考えると、ビレイヤーは横向きよりも山側に向いた方が良いと思いましたが、ケースバイケースなのだろうか?

1145~1245時の間は、昼食(各自行動食)とビーコン探索(若手のみ)をしました。 ビーコンは雪崩に巻き込まれた際の捜索用だと認識していますが、マチガ沢に向かう途中の巨大なデブリを見たら、とても生きてはいられないと感じたので、雪崩に巻き込まれないように気を付けて歩くのが重要なのでしょうね。
・ビーコンに表示される数字と音量で方向と距離を判断する。
・探索方向で迷った場合は、その位置でゆっくりと回ってみて探す方向を探る。
・近くなってきたらビーコンを雪面に近づけて探る。
・大体の位置が分かったらゾンデ棒やシャベルの出番です。

1245~1315時の間はデッドマンとスノーバーの設置方法を教えてもらいました。
デッドマンの設置は上から蹴り入れるものなのかなと思っていましたが、下から引っ張るものでした。 しかも引っ張られる事で雪により深く刺さり、しっかりと確保出来るなんて、発明した昔の人は偉いな~と思いました。
・デッドマンは便利だが雪質を選ぶ。(新雪はNG)
・設置の際はワイヤーがきちんと下に引っ張られるようにする。(上側のワイヤーも弛ませない) ワイヤー下の雪に手でラインを引くと良い。
・スノーバーの向きは諸説あるようです。

雪洞掘りとtakuさんの狼煙講座の項目もありましたが、各種訓練と並行していたために、今回は遠巻きに見ていただけになりました。
代表の予想通り、1330時を過ぎると風が強くなり天候が怪しくなってきたので、撤収してセンターへ向かいました。 空を見上げて、悪天候を理由に早く戻りたがる人(主にPONDさん)が多い中、研究熱心なYoneさんは自主的残置となりました。

午後3時からベルニナさんとの懇親会が開始されました。 ベルニナKさんも途中で合流し、耐久懇親会は午後10時まで続き、noraさんがとっても楽しそうでした(笑)
前菜は割烹irisのふきのとう天麩羅、メインは超美味い牛丼。 翌朝朝食のお粥と半熟煮玉子もとってもトレビアンでした。
食事当番のnoraさん、御馳走さまでした。 nora先輩が作ってくれる御飯を毎日食べたいです。 なーんちゃって(笑)

7日は降雨のため、訓練無しでした。
日頃の感謝ということで、水場にあるタライの苔を落としてからセンターを後にし、湯・テルメで汗を流してから、水上の育風堂(いくふうどう)で昼食。 厚切りのトンカツは超ボリューミーで美味でした。

最後に書いたのがトンカツネタになってしまいましたが、技術的な事でも覚える事がたくさんありましたので、きちんと復習をしておきます。


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