小川山

小川山

■日時 5月15日(日)

■場所  小川山

■目的  マルチピッチクライミング

■メンバー  KobaC、mike、クロ、タナミー(記)

■天候  晴れ

■登攀ルート

・屋根岩2峰セレクション 6p, 5.8

・ソラマメスラブ 5.9

■コメント

瑞牆山と小川山とで別々に山行をできるほどに、人が増えてきた東京緑山岳会。タナミーが入会したときは山行自体の催行が危ぶまれていたのがなつかしいです。

瑞牆に行きたかったわけですが、配車の問題などなどで2台目カーを出せるKobaCさんとタナミーが前から行きたかった小川山の屋根岩2峰セレクションに行ってきました。

朝7時に駐車場から出発して少し迷いました。カモシカ遊歩道から分岐ボルダーで右に曲がり、2つ目のケルンが見つけにくかったため、通り過ぎて2峰南陵の岩峰に行ってしまいました。2峰セレクションのルート取り付きに着くとすでに2パーティがいて、1パーティ目のリードが1p目を登攀中でした。1パーティ目のフォローが1p目のクラックに奮闘しているのを敏感に感じ取ってか、2パーティ目と僕らがすこしずつ同調している様子でした。リードする立場としてそういう場の雰囲気に飲まれないようにしていたものの、です。

そういう悪い予感は実際に現実化するもので、タナミーは1p目でたぐり落ちしてグランドフォールしました。1つ目のカムを決めてすこし上がり、左手ハンドジャムバチ効きだったので、右上クラックの上側にキャメロット3番をセットしようとしました。しかし、動的荷重チェックとしたところ、フレアしていてカムが働かず弾かれたためプロテクションを再考することになりました。結果、左手ジャムをしているハンドバチ効きのクラックにプロテクションをとろうと、キャメロット3番サイズの広めフレアクラックに右手で甘々ハンドジャムしました。左手でキャメロット0.75番をセットしてロープクリップしようとしたところ、1mくらいのグランドフォール。フォールのきっかけは右足のスリップですが、右手の甘々ハンドジャムは耐えられなかったんですね。

1p目のクラック

1p目のクラック

バクバクいうハートが収まるまで小休止して再度トライしてからクラックパートをやり過ごしました。

1p目を登るKobaC

1p目を登るKobaC

 

1p目終了点はクラックのすぐ上ですが、10mも伸ばしていなかったので、そのまま2p目のスラブパートへ。出だしの傾斜がそこそこ立っていたので、”こわー”と言いながら登って2p目の終了点へ。30mロープが出たところから、リードのときのロープの重さを久しぶりに感じました。30m超はロープを引くのも大変。

3p目はチムニーを登って立木まで。バックアンドフットがバッチリできるほどの広さのチムニーなので楽しんで登れました。

4p目の出だしは木登りからスタート。”ワイドのクラック”という情報に、瑞浪でのワイドクラックを連想したmikeは大変そうだと思っていたようですが、ワイドクラックにジャミングのみで登るのでないので、楽々と登った様子。もしジャミングでしか登れないなら5.8のグレードにならないでしょう。タナミーも前はそうでしたが、”クラック”=”ジャミングのみで登る”というのは当たらないことがあります。

4p目はワイドクラックだけど、木登りからスタート

4p目はワイドクラックだけど、木登りからスタート

4p目の終了点の立木まで登り、次の5p目、アンダー持ちしながらのトラバースを横目にしながらロープを巻き取っていました。”グランドフォールしたしなー、なんか落ちるのやだなー”と思いながらフォローが上がってくるのを待っていましたが、思いの外時間が経っていました。フォローが登り終わって、”提案があるんだけど、アンダー持ちトラバースのピッチに行きたいならリード変わってくれない?でなければ、右から迂回してルート終わりにしない?”ということを言ったところ、了承してくれました。リードクライミングする立場として、もしくはフォローの様子を察する立場として、どちらなのか真偽はさておき、迂回するIIIグレードのルートになりました。

下降は、記録によってまちまちでした。終了点からフィックスを頼りに登山道まで歩いて降りられるとか、懸垂下降を2、3回で取り付きに戻るとか、ありました。僕らの下降は、終了点から50mロープで懸垂下降1回でした。地面に降りたのは”てんとうむし”というルートの少し上のあたりで、45mくらいの懸垂下降になりました。

取り付いたのは09時くらいで、終了点に12時ちかく。下降して取り付きに戻ると13時半ちかくでした。午後は何やろうかと話しながらお昼を食べました。

2峰にある”ダーク・クリスタル”をやろうかと思ったが、トップロープを張りに登った人がいたのでキャンセル。ソラマメスラブの”ソラマメ”で花崗岩スラブでしかできないスメアリングを訓練しました。

ソラマメの下部はフェイス

ソラマメの下部はフェイス

ソラマメスラブに向かう前に”星の光”,”PTA”,”DDT”の見学をしてみました。”DDT”は出だし核心のみでリーチがある人にはさほどの核心にはならない様子、”PTA”は細かめだがホールドスタンスもそこそこにあって可能性を感じましたが、”星の光”にはさっぱり!でした。その場にいたクライマーさん曰く、”指一本が浅くしか入らないポケット(というか凹み)をつなぎながら登る指いじめ課題”らしいです。

 

 

 

 


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