三ツ峠

三ツ峠

■日時 5月21日(土)~5月22日(日)

■場所  三ツ峠

■目的  アルパインクライミング

■メンバー  S山さん、E田さん、ぐんそうさん、タナミーさん、ツッキーさん(日曜のみ)、mikeさん(日曜のみ)、クロ(記録)

■天候  両日とも晴れ

■タイムテーブル

5/20 Fri. 23:00 新宿集合 → 5/9 Sat. 01:30 三つ峠裏登山口

5/9 Sat. 07:00三つ峠裏登山口→08:00三つ峠山山頂→08:30岩トレ開始→17:00岩トレ終了

5/10 Sun. 08:00岩トレ開始→16:00岩トレ終了→17:30三つ峠登山口

■メニュー

アブミルートの登攀練習(直登カンテ1P目、逆V字ハング1P目、四段ハング1P目、アパッチハング(左右))(全員)

アブミルートのフリークライミング(E田さん、タナミーさん)

ハーケン打ち練習(ぐんそうさん、タナミーさん)

アブミ作成と使い方練習、リードビレイの確認(クロ)

ビレイ支点作成と確認(ツッキーさん、mikeさん)

■コメント

緑山岳会では、「本チャン」のアルパインクライミングのために、アブミによる人工登攀の練習を毎年定期的に三つ峠で行っています。今年も三つ峠に練習に行ってきましたと書きつつも、つい三週間まで「アブミ」という道具の名前すら知らなかった、入会したばかりの新人です。

富士山が近すぎる!byタナミー

富士山が近すぎる!byタナミー

初日は直登カンテ1P目、逆V字ハング1P目、アパッチハング(左)を練習。タナミーさんが直登ハングを安定感のあるリードで登り、トップロープを張りました。ぐんそうさんもオーバーハングを余裕で突破。S山さんは、無駄のないアブミ登攀で、あっという間に逆V字ハングにトップロープを張ってくださりました。素直に「先輩たちすごい!」。

アブミ登攀が初めてのクロは、S山さんから自作アブミの作り方を教わるところから始めました。作ったアブミで、直登カンテ、逆V字ハングをトップロープで登りました。巻き込み、立ち込みの基本動作に慣れていないため、岩とアブミプレートに内もも、膝、すねをガンガンぶつけて消耗しつつも、先輩方のアドバイスを頼りにどうにかハングを越えて終了点まで行くことが出来ました。また、ハング、垂壁、スラブで効率の良いアブミの使い方やレスト姿勢が少しずつ違ってくるのが面白かったです。きちんと巻き込んだり、立ち込むと両手を離せるし、レストできるのがアブミの良いところだ、と思いました。

E田さんは、直登カンテと逆V字ハングをそれぞれフリー化した、大道芸人(5.12a)とよってたかって(5.11d)をクライミング。タナミーさんもトライ。人工ルートをフリー化したルートは、最初からフリーのルートに比べてルートが読みづらそうだというのが傍目からもわかりました。

直登カンテ(左)とよってたかって(右)

直登カンテ(左)とよってたかって(右)

最後に、アパッチハングをタナミーさん、ぐんそうさん、S山さんがアブミで、E田さんがフリーで登りました。

テントに戻ってからは、ぐんそうさんの寄せ鍋とたなみーさんのおつまみをおいしくいただきました。レベルが高くて、今後の食当が少しプレッシャーです。

2日目は、日帰り組のツッキーさんとmikeさんと8時30分過ぎに岩場で合流しました。お二人ともアブミは2回目とおっしゃられていましたが、直登カンテ、逆V字ハングをスムーズに登られていました。私が苦労したアパッチハングをつっきーさんがすいすい登られている様子を見て、やはりクライミング力がある人は、体幹や腕の力がありアブミの登り方も上手いな、と思いました。クロは、四段ハングを登ってみて、昨日よりはだいぶ巻き込み・立ち込みの動作に慣れてきたと思いました。E田さんは、四段ハング1P目をフリー化したI go!(5.11b)にトライ。

アパッチハング

アパッチハング

s山さんは華麗なアブミ

s山さんは華麗なアブミ

登攀練習の合間には、メンバーそれぞれが自分の課題の練習・確認をしました。私は、S山さんからリードビレイOKをいただき、晴れてビレイヤーとして独り立ちできました(まだまだ学ぶこと一杯ありますが)。片手ムンター、仮固定やロープのたたみ方も反復練習。ツッキーさんとmikeさんもビレイ支点作成のテストに合格されました。セカンドビレイのオートロック解除の仕組み、ビレイ支点の強度に不安があるときはできるだけ多くの支点を取ることなど、私も脇から勉強させて貰いました。ぐんそうさんとタナミーさんは、ハーケン打ちの練習です。

下山後は河口湖駅付近の定食屋でエビフライ定食を楽しみました。

たかと食堂のエビフライ

たかと食堂のエビフライ

この時期の三つ峠は、寒暖の差が激しいものの、直射日光があたるとかなり暑いですし、虫除けスプレーも必要です。とはいえ、三つ峠は、約1時間のプチ登山なアプローチも含めてアルパインの練習には手頃な場所だと思いました。今回は、先輩たちは亀ルートやセストグラディストに行き逃していることですし、私は登れていないルートがたくさんあるので、近い将来また三つ峠に練習に行きたいです。

(追記)

私にとって、今回の山行は、アブミ入手が核心でした。スリングアブミは市販品が販売されていますが、アブミプレートのついた市販品のアブミは、マウンテンダックス社の倒産により、現在入手困難になっています。先輩方に伺うと、登攀中の足入れや安定感はアブミプレート付きの方がスリングアブミよりも良いとのことでしたので、先輩方にアブミの材料を伺って自作することになりました。自作アブミの材料を登山用品店で入手するのも、複数の店舗に在庫を電話で問いあわせたりするなど想像以上の手間と時間がかかりました。備忘のために、自作アブミの材料についてメモします。

アブミ1組(2個)の材料

テープスリング4メートル×2:出来れば色を変える。中空ではないもの。ロープよりもスリングの方が足にぶつかっても痣が出来にくい。

リストバンド用のテープスリング1メートル×2:幅の太いもの。出来れば手首に食い込んでも痛くなりにくいように、ツルツル・スベスベ系の柔らかい生地のもの。

アブミ3から4個×2:3段か4段はお好みで。

変型D管のカラビナ(環なし):大きめの方がつかみやすい。


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