大堂海岸

 

大堂海岸

■日時 12月30日(水)〜1月3日(日)

■場所  大堂海岸

■目的  フリークライミング

■メンバー 飯田さん、熊田さん、都築さん、タナアミ(記)

■日程

往路:12/29 21:00日吉駅 – 12/30 09:15宿はたご

12/30(水)モンキーエリア ハーバーエリアへのアプローチ偵察

12/31(木)モンキーエリア

1/1(金)帰れずエリア

1/2(土)モンキーエリア

復路:1/2 17:30ホテルベルリーフ大月 – 1/3 08:15日吉駅

■天気

12/30晴れ 12/31晴れ時々小雨 1/1晴れ 1/2晴れ

■メニュー

12/31 モンキーエリア

お祭クラック、スーパークラック★★、モンキールーフ★、ビックウェーブ★、セイシクラック★★★、シャトル、もぐらたたき

1/1 帰れずエリア

南風、大フレークオットット、オールマイティ、モンゴサンタマリア★★★、無名(5.11c/d)、イースター1p目★、

1/2 モンキーエリア

うず潮、あみだくじ、あめふらし、おまたせクラック、ぐいの実、セイシクラック★★★、ターンクラック

■コメント 記:タナアミ

クラックをやるクライマーなら一度は行くべきリストに入るであろう高知県の大堂海岸。都内在住がそんな遠くに行くには長期休みでないとダメのは確実。シーズンの冬に丁度いいことに長期休みがあるじゃないか、年末年始だ、ということで冬合宿に大堂海岸に参りました。

さて高知までどうやって移動するか? そこが問題です。飛行機? 無理、高い。深夜高速バス? 3万円くらいかぁ、無理ではないけど現地でレンタカーを借りるといくらになるんだ? 4人で行くとして高速バスだけで12万円。ん?運転辛くとも自家用車で行くとしたらガソリン代と高速代でそんな金額になるか? ならないのです! google先生に東京-高知の距離を尋ねると約900kmで往復となにやかんやでざっと2000km。燃費20km/Lのプリウスなら100L×120円でどうやっても1万円代になる。高速代も調べれば3万円前後で、合計4万円代ということになる。で、プリウスで行くことになりました。

泊まりは幡多郷(はたご)という宿になりました。素泊まり2500円、夕食付きで4000円。料理が上手いのでここでよかったと思います。お刺身や鍋物、魚と大根の煮付けがちょうどよい量で、白米が出てこなかったけれどもお腹いっぱいです。実のところ、白米が出てこないのはご主人の気配りなのです。ここ最近は釣り客やお遍路さんよりもクライマーばかりがくるとのことで、なにが素晴らしい!というと、クライマーが普段から体重管理をしていることを知っていて、炭水化物は出さないというところ。クライマー心理を心得ていらっしゃるご主人、素晴らしい! 雑煮もでてきましたが、お餅は小さいサイズがひとつ。素晴らしい! そして、なによりも上手い。素晴らしい!

大堂海岸の岩質は花崗岩です。フリクションありまくりです。チョークなくともハイグレードでなければバリバリ登れます。手にテーピングするのは当然ですが、指の先端と足のくるぶしもガードすることをお勧めします。フィンガークラックで指の先端が擦れると、すぐ出血します。膝まで入るようなクラックでジャム決めた足に立ち込むとき、くるぶしが擦れると、すぐ出血します。タナアミはシャトルで指の先端を、イースターで内くるぶしをやられました。指の先端は城ヶ崎でもよくあることなので驚きもしませんでしたが、内くるぶしには驚きました。出血というか流血というくらいの量、、、。終了点に着いて足元がなんか濡れてるなぁと感じて目をやったら、血がしたたりシューズのフチに溜まってました。おどろいたぁ。

実際に登ったエリアはモンキーと帰れずエリアの2つですが、偵察ということでハーバーエリアにもアプローチはしましたのでアプローチのことを書いてみます。

モンキーエリアへのアプローチは迷うことはないほど明瞭な踏み跡があり、トポのとおりアスファルト道から降りて1分ほどの分岐を左に下れば、あとは道なりでした。ハーバーエリアはこの分岐を右に下るのですが、途中がボルダーエリアのようで踏み跡があちころにありエリアに通じる踏み跡を探りながらになりました。

帰れずエリアの名前の由来は、満潮時には渡れない海岸沿いがあり、まさに「帰れず」になってしまうことです。満潮が10:30頃の日に09:00頃アプローチしましたが、渡れなくなるだろう箇所は飛び越えていくことになりました。確かに満潮なら渡れないと思います。トンネルの右脇が駐車場ですが、アプローチは左脇です。そこには親切にも木札が下がっていて迷うこと無しです。コンクリの坂を登り林道に入ったところを左に進めば2枚目の木札があります。林道に入って右に行く踏み跡もありますが、エリアには行けませんのでご注意ください。

登ったルートについての感想は止めときます。そういうのは他の方たちの記録がありますからね。そちらを参考ということでお願いします。

お家に帰ってきて体重を測ったら普段より+2kgでした。幡多郷の夕食で太ることは、絶対にない!ので、原因はその後のお酒とおつまみのせいです。下手すれば夕食よりも摂取カロリーが高かったかもしれないのだから。3泊で11本の赤白ワイン、スパークリングワイン、日本酒を空けてしまいました。1日目は4本を買い求めて多少飲みすぎたということで、2日目は3本にしたら足らないことになりました。それを反省?して3日目も4本。飲んだ量も多いですが、それだけのお酒でも余るほどのおつまみを買っていたので、まちがいなくおつまみが体重増加の原因です。

毎年欠かさず紅白歌合戦を見ているわけではなのですが、テレビのある室内にいて見ないことはないだろうということで、みんなで見てみました。知らない若手のグループやバンドがいるのは毎年増えてくるのは間違い無しですが、感心したのはゴールデンボンバーが同じ曲で3年連続出場していたところ。レベッカや松田聖子さんなんかは昔の歌声のイメージのまま現在の歌声を聴くわけですが、歌声の変化を残念に思いました。そんななか感心したのは今井美樹さんの変わらない歌声でした。

熊田さんのプリウスは、自宅から自宅までの2041.7kmを走ったようです。ガソリン代13,426円、高速代30,950円の44,376円、4人で割る11,000円程度の交通費になりました。もし夜行高速バスを利用したら、レンタカーを4日間借りたら、こんな金額では収まらないはずですよ。運転の交代要員になれなくてすいません。

■コメント 記:都築さん

半年前、緑に入会した時、正月合宿を四国の大堂海岸で過ごすことになるとは想像すらしていませんでした。
クライミング初心者である自分は、大堂海岸と言う地名も、その地がクラックパラダイスであるということも、もちろん知る由もありませんでした。
しかし、この半年の間に、すっかりフリークライミングの魅力にはまり、湯川や小川山で少しずつ、TRではあるが、クッラクの難しさと、楽しさがわかりかけて来た所へ、正月合宿は大堂海岸と山行計画が上がり、こんな機会がなければ、一生行く事はないだろうと思い、是非参加してみたいと強く思ったのでした。

遠路遥々、高知の最果ての地まで行ったというのに、四国観光などは一切せず、見て来たのは大堂海岸の岩場と太平洋だけというストイックさでした。まさに大堂海岸クライミング弾丸ツアーでした。

到着初日(12/30)は睡眠不足と疲れのため、レストに当て、モンキーエリアとハーバーエリアのアプローチの確認へ行きました。アプローチ入り口近くの駐車スペースには関東エリアのナンバーの車がずらり。モンキーエリアには、クラック好きのクライマーが大集結していました。初めて見る大堂海岸の大岸壁は、日本とは思えない圧倒的なスケールと白く輝く花崗岩で、とても明るい雰囲気の岩場でした。

クライミング1日目(12/31) モンキーエリア正面壁 (自分が登ったルートと分かる範囲だけ書きます)

お祭りクラックを田名網さんリード、都築TRで朝1本目のアップ。出だしの1メートルぐらいが、意外と悪く、ルートの左側のクラックを使い上がり、そのあと、本来のルートにトラバースして戻り、ハンドで足は左右のスタンスを使ったり、足ジャムで登った。

もぐらたたきは田名網さんリード、都築もリードで登る。まだNPを使ってのリードは2回目だったため、カムのサイズ選びが、難しく、かなり時間をかけて、慎重にセットをしていった。クッラク自体はルートの長さが10mで、サイズもハンドでバッチリ効くルートだったのでクライミング自体の難しさは感じなかったが、取り付きの位置が高いところにあるので、とても高度感があった。

スーパークラックは、飯田さん、田名網さん、熊田さんがリード、都築TR。下部のフィンガー部分は自分は、かなり奥まで指をしっかり入れる事が出来たので、登り易かった。逆に上部は自分のハンドではかなりゆるく難しい部分あった。ルートも25mなので体力的にもかなり疲れた。

シャトルは田名網さんリード。フィンガーでルートも20mと長く、乗っこす部分もかなり難しそうだった。

朝のアップで登ったお祭りクラックを都築、リードで再度登ってみる。思ったよりもカムをスムーズにセットできたような気がする。

1年の登り納めで、NPでリードで2本登れたのはこの半年間の成果が現れたようで、うれしかった。

クライミング2日目(2016/1/1)  帰れずエリア

2016年登り初めは帰れずエリアからだった。このエリアはまさにアプローチ核心だった。巨大な岩を幾つも幾つも乗り越え、高巻いたり、クライムダウンしたり、そして、波が打ち寄せる対岸に飛び移ったり。かなり緊張を感じながらようやくエリアへたどり着いた。帰りは丁度、干潮の時刻だったので、危険個所も難なく渡れた。

南風を田名網さんリード。回収便で登るはずが、1つ目のカムを自分の回収ミスで残置してしまった。(本当にスミマセン)熊田さん、飯田さんにも回収を試みてもらうが、ダメだった。

イースター1P目、田名網さん、熊田さんリード、都築TR
オールマイティ 田名網さんリード   取り付きの真下は潮溜まりの為、右となりの岩からトラバースして取り付く。

クライミング3日目(2016/1/2) モンキーエリア 午前中 東壁  午後 正面壁

うず潮からあみだくじをつなげて飯田さんリード
うず潮 田名網さん、熊田さんリード、都築TR
ぐいの実 田名網さんリード、熊田さんTR
ターンクラック 田名網さんリード。

おまたせクラック 都築リード、核心部登れず、敗退。オブザベの大切さを痛感。

今回の大堂海岸でのクライミングは、非常に楽しく、有意義な経験となりました。
今年1年も常に基本の基をしっかり確認し、安全第一で、クライマーとして少しずつでも成長していきたいと思います。

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展望台から見る大堂海岸 お座敷エリアから最果てエリア

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モンキーエリアにて

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スーバークラックの取り付き

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登攀中@スーパークラック

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タナアミ登攀中@シャトル

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夕焼けのモンキーエリア

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帰れずエリアへのアプローチ

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飯田さん@南風

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タナアミ@イースター1p目 このあたりで内くるぶしが削られて、、、IMG_0915

熊田さん@イースター1p目

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都築さん@イースター1p目

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飯田さん@無名の5.11c/d ”ただのしわ”らしい

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飯田さん@無名ルート(南風のトラバース部下にあるアンダーフレーク)

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飯田さんはうず潮-あみだくじを自由登攀

 

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熊田さん@うず潮

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タナアミ@うず潮

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飯田さん@アメフラシ

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都築さん@お待たせクラック

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熊田さん@ぐいの実

 

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モンキーエリアにて

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宿はたごでの晩御飯 うまーでした


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