谷川岳 一ノ倉沢 衝立岩 中央稜

曽山(24日夜~25日朝のみ)・江原(記録)・原

3年ぶりに一ノ倉沢で岩登り。平成15年6月7日の「変チ」以来だ。 この3年で身の回りの環境は随分変わったけれど、久しぶりの谷川(本チャン)には相変わらず独特の充実感があった。 最近の会山行はフリークライミング(岩トレ)が多いので今回はパートナーともども幾つか課題ができた。 毎週末、山に入れる環境ではないけれど、夏合宿に向け、楽しみつつも着実なステップアップを目指したい。

6/23

1:00出合着。駐車場でテントを張る。星空。

 

6/24

晴れ 一ノ倉沢 衝立岩中央稜 4:15起床。白髪門方面は晴れだが、国境稜線には雲がかかり、朝焼け。5:00出発。 テールリッジまでは雪渓通し。乗り移りは問題ないが、すぐ上部が発破をかけたように豪快に崩壊していて、 リッジ上に出るまで悪い(固定ロープあり)。テールリッジの急登は、高度とモチベーションが比例するようにあがるので疲労は感じない が、本チャンが初めての原はそういう感じではないようでやや遅れる。取付到着、5:55。

国境稜線上の雲も晴れ、先客もない。岩も乾いていて良いコンディション。 そそくさと準備をして取り付いた、6:10。他のパーティーは全て南稜。 既に2~3パーティーが順番待ちをしているが、僕たちの後から登ってきたパーティーも続々と南稜テラスに向かっていた。

1p:基部から左上気味にリッジまで。トポ通りの逆層だが乾いているので問題なし。
2p:稜の左の泥溝を25メートル。Ⅱ級。
3p:支点から右にトラバースして稜を越え、衝立スラブ側のフェースを直上。快適。
4p:フェースを直上。上部にチムニーがある。始めはチムニーに入ったが抜け口が難しかったので、チムニー左のフェースを登った。(原はチムニーから登ってきた。)3pに続き快適なピッチ。
5p:稜の左側、日当たりの悪い凹状を登る。簡単だがザイルが重い。
6p:引き続き稜の左側を行き、ピナクル状でピッチを切る。引き続き簡単だがザイルが重い。
7p:重いザイルに嫌気が差してほとんど支点も取らずに終了点まで目一杯伸ばす。50メートル。最後にトラバースがあり、逆目。ますますザイルが重い。終了、9:10。

 

時間も早いので国境稜線まで行こうとするが、烏帽子岩を越えなくてはならず(知らなかった)あえな く断念。北稜を懸垂。略奪点の下に悪い雪渓があったため、衝立前々沢に入れず、衝立スラブの縁からヤ ブを漕いで衝立前沢に入り、下山。ヤブ漕ぎと衝立前沢の急なくだりは登攀中の緊張で疲れた原にはかな りきつかったようだ。衝立前沢の最下部は40メートルほど懸垂し、スノーブリッジをくぐって雪渓の崩壊 した箇所を登って、一ノ倉沢の雪渓に戻った。出合13:10。長い下山だった。

夕方、曽山さんが合流。暗くなるまで、テントの外で一ノ倉沢の景色をツマミに酒を飲む。

 

6/25

霧雨→曇り 西黒尾根 天気がよければ中央カンテの予定だったが、断念。 出合で食事をしてから帰る曽山さんと別れ、原と二人でトレーニング。 厳剛新道から西黒尾根をピストンした。 7:32、出発。9:23、トマの耳。11:19、マチガ沢出合。 湯テルメに寄って帰京。 谷川岳を満喫した気分になった週末だった。


投稿する

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)