■日時 10月25日(日)
■場所 小川山
■目的 トラッドクライミング
■メンバー 飯田さん、熊田さん、都築さん、粕谷くん、タナアミ(記)
■天候 晴れ(木枯らしが初めて吹いた日で寒すぎた)
■メニュー カサブランカ、龍の子太郎、パピヨン、オーバーヒート、愛情物語、JECCルート
■コメント
妹岩とマラ岩は今年の5月ぶりでした。カサブランカのフレアしたハンドクラックでのジャムが上手くできずTOすらできなかった。スラブのJECCルートではスメアリングのコツがわからず、第一核心で撤退だった。なのでカサブランカとJECCルートのTOをターゲットに行きました。
どちらもTOできたのでイチオウ上達はしているようです。ただ課題が見つかりまくりです。
カサブランカの上部にあるフレアの浅めクラックがやはり苦手です。片方の手だけ逆手にして厚みがある親指側をフレアクラックにジャムして登りました。しかし、この登り方だとカム決めがむずかしくなることが必至なので、順手でのハンドジャムの応用力をつけたいです。ハンドジャムは人差し指〜小指での反りの力を使ってはいけないと教えてもらいましたがそれは基本のことで、広めのハンドクラックでは指の反りの力を使わないとジャムが決まらないとよくわかりました。
JECCルート5.10dで返り討ちにあったのは5月。屋根岩2峰のスラマメスラブ5.9+を登ってスメアリングの意味というかコツがわかったのは6月。小川山スラブで必須なスメアリングを知らずして10dスラブをやっていたわけで、今思うに「そりゃ登れないわなー」です。とはいえ、スメアリングだけで登るわけでないのがJECCルートでした。ところどころにある指ポケット(しかも指1本分)で、バランス取りと上体の引き上げをすることがポイントでした。このルートはリードする自信が最初からなかったですが、TRの感触から言えばリードでもよかったと思いました。リードできるできないの判断がまだできないのは課題ですね。熊田さん都築さんもTOするという好成績で、なかなかの上達ぶりが伺えました。
リードできるできないの判断はカシオペア軌道で如実に表れました。ルート分析をして行けそうだと思い登りだしましたが、1ピンからルーフまでにおいてホールドが遠いことを見抜けなかったです。おかげで”オブジェ”のごとく同じところに20分以上いることになってしまった。結局は1ピンのヌンチャク残して撤退することになりました。ヌンチャクの回収はできた(となりの愛情物語の終了点からロワーダウン)のですが、リードでTOできないときの残置なしの撤退の仕方を学ぶ必要ありです。
TOできるかできないかは別として、リードする怖さがなくなってきました。アルパインではフォールは御法度ですが、フリーでは”いかに安全に落ちるか”の技術が必要で、ようやく分かってきました。
TOする技術を習得したいです。登れないとなったときどんな前進or後退の技術があるかのでしょうか?クラックならカムをA0ツールとして前進or後退を先輩方々から学びましたが、フェイスのボルトルートならばどうなのでしょう。
飯田さんの今回のターゲットは、パピヨンとオーバーヒート、カサブランカwithパッシブプロテクションの3つでした。パピヨン1p目は人気なく登られていないとのことですがワイドクラックだから?とのこと。オーバーヒートはフィンガークラックです。ビレイヤーとして同行した熊田さんは、ルートと見なせなかったようで一度素通りしたとのこと。そのくらい細〜いクラック。ルート名オーバーヒートの由来は、ルートの特徴でなく、ロケーションから来ているのでは?と思ったそうです。マラ岩東南にあるので常に日差しを浴び、”オーバーヒート”するらしいです。カサブランカを登りたい人のためにTRを張るのは何回目になるのかというくらい登っているカサブランカでは、アクティブプロテクション(カムなど)でなく、パッシブプロテクション(ナッツ、ヘキセントリックなど)だけでリードしていました。効きが甘いと上向きの力がかかるリードでは外れやすいのですが、一つも外れることなくやってのけていました。すんげぇです。