■日時 8月1日(土)〜2日(日)
■場所 三ツ峠
■目的 エイドクライミング、マルチピッチクライミング
■天候 8/1晴れ(後夕立と思いきや晴れ) 8/2晴れ
■メンバー 曽山さん、ヨネさん、飯田さん(8/2)、北野さん(8/2)、熊田さん(8/2)、粕谷さん、タナアミ(記)
■メニュー
8/1
・マルチピッチのシステムの習得(粕谷タナアミ向け)
・アブミによる登攀(直登カンテと逆V字ハングの1p目)
8/2
・アブミによる登攀(直登カンテと逆V字ハングの1p目)
・自己脱出の練習(宙づり状態から)
・直登カンテ(米田and北野) ・四段ハング(飯田andタナアミ)
■コメント
7月8月に三つ峠に行く計画を立てるのは避けたほうが無難だと思いました。翌週に夏合宿穂高屏風岩に向けた人工登攀の練習だとしても、過酷な気候でした。
マルチを何度かやってはいてシステム自体は知っているけれども、ヨネさんレクチャーはやはり的を射た的確なアドバイスで勉強になります。「懸垂下降できる?」という言葉で指しているのは、「懸垂下降」の動作だけでなかったのです。その前のセッティングの段階での注意点、どこへ向かって降りるかをどう判断するか、一時停止をするための仮固定ができるか、間違ったときの登り返しができるか、などなど無事に下降し終えるまでの一連の事柄を指していて、タナアミには習得できていないものがあった。フリーの岩場でマルチ終了後の下降のときに、仮固定したり、登り返ししたり、まずやらない(他のパーティがいたらかなりの迷惑行為)ので、勉強になった。
熊田さんと粕谷さんはアブミ登攀を初めてやったということなのですが、登ることは問題なくこなしていました。お二人ともやはり”筋が良い”ですね。巻き込みでのレストの重要性、リードでの手順はお忘れなく。
予備のアブミにも慣れておこうということで、ブラックダイヤモンドのアルパインエイダーとアルミプレートエイダーで登っていたら、「たなあみ、セルフとってアアブミ片方落として!」と言われ、ヨネさんレクチャーが始まりました。スリング120cmでティアドロップ型のエイダーをその場製作することを教わりました。リストループやフットループとしてスリングを足して工夫するとより登りやすくなる。予備のアブミとその場製作アブミの2つで登ったことになりましたが、少し勝手が違う程度でそれを考慮して冷静に対応していけば登ることは問題ないかと。
「タナアミくん、四段ハングいこーぜ」と飯田さんに誘われて行ってみました四段ハング。その名の通りに”ハングが4段”になっているルート?、てゆーか、よく考えると”ハングが4段”というよりも、”ルーフが4段”という方が的確なんじゃないかと。「前傾の壁」というよりも「天井」です。斜度でいうと180度。左右上下方向の登るというよりも、もはや”左右上下前後”に登るという自由度たっぷりのルートでした。
4段ハングのある4p目はトポに「出口のボルトが抜けることがあるので注意」と書いてあり、当日来ていたベルニナの神奈川さんたちが「ピン抜けてないといいねー」と言われましたが、実際にピンが抜けていました。2段目から3段目のハング越えのところの岩が脆いらしく、ピンが欲しい位置にピンの抜けた跡が残っていたとのこと。ハーケン打ちするにはその脆い岩は何度か悪さをしてくれましたが、飯田さんは見事にハーケン決めてルートを作ってくれました(ハーケンの回収できなくてゴメンナサイ)。