■日程: 6/23(日)
■メンバー: 曽山、大塚A、飯田(記)
■天候: 晴れ後曇り
曽山代表が湯河原でのオヤジ会の翌日、幕岩で岩トレをして頂けるということで参加しました。
■トレーニング記録:
9:30 小田急線、湯河原駅に集合。曽山代表にピックアップして頂き幕岩公園に向かう。公園の駐車場から岩場までは10分程。茅ヶ崎ロックで本日の岩トレ開始。
桃源郷エリアは人もそこそこの中、アボリジニが空いていたので登ってみることに。
課題名:アボリジニ
エリア:桃源郷
グレード:5.10a
シンプルなカンテの直上ライン。2P目から3P目のハイステップ部分がちょっと難しい。左側のホールドが乏しく細かいカチとカンテ使いでの立ちこみが核心。
アボリジニをリードする曽山代表
大塚Aさん独特のムーブ。足と腰の位置関係が絶妙。
ここで自分は初のリードビレイをさせて頂く。リードの動きを見ながらリードの気持ちを考えてロープを繰り出していく。1P目のクリップまでは緩めで、クリップしてからは張り気味。クリップ点の上にクライマーが位置するときは緩めに繰り出してあげて、次のクリップが完了したら再び張り気味に。クライマーの位置とピンの位置を参照しながら登りを邪魔しないよう、かつ確保も素早く行えるように繰り出しと手繰りをコントロールする。確保トレの時にわかったのだが、ビレイデバイスでの制動確保というのは腕の力を使わなくても、制動が掛かる位置にロープを動かす(ズラす)ことで驚く程よく止まる。リードビレイの際にも万が一のフォールに対応するにはこういったクイックなコントロールが必要だと思う。(頭では・・・)
続いては自分は初リードに挑戦させて頂けるということでグレード易しめの課題に。
課題名:蟻さんルート
エリア:桃源郷
グレード:5.8
初リードで登る自分
ついに自分の目の前からロープが消えた。ランニングビレイを取る際は岩場のラインを見て、進行方向とは逆の位置にヌンチャクのゲートが向くようセットしていく。クリップはゲートが体側に向いているときは親指を使って押し込む。(その際は中指をビナを固定)ゲートが外向きの場合は鉛筆持ちで引き込むイメージ。登った後は支点にロープを掛けてロワーダウンで降りる。
隣の「いんちきするな(5.8)を見るとアプローチから同行していた80際程の御仁が登っておられて「すごいなぁ」と思っていたが、後で聞いたら何とこのお方、かの松本龍雄氏。びっくり。4、5年前に大怪我をしたが、復帰されてまた登っているといる聞いて二度ビックリ。
シンデレラフェイスに移動。
課題名:シンデレラ
エリア:シンデレラフェイス
グレード:5.7
けっこう快適な上りのフェイス。ここで大塚Aさんに終了点での流動分散支点の作り方を教わる。まずはセルフビレイを取り、支点状態の確認。支点を作成したらロープでクローブヒッチを作り自己確保。固定分散は今回行っていないが、固定分散と比較して流動分散の長所は①結びがないので作成が容易。②加重が左右均等になる。支点崩壊の際には延びが大きいが最近は伸びを短くする為にスリングに左右で玉を作っておくのが主流らしい。
食事をとって午後は希望峰エリアの帰還兵に移動。人気ルートらしいがこの日はガラ空き。上からトップロープを張って挑戦。
課題名:帰還兵
エリア:希望峰
グレード:5.10c
レイバックが必要なところが2カ所あり、核心はレイバックの向きを切り返すところ。レイバックは好きなムーブだけど突っ張り具合が弱いとすぐ保持できなくなる。でも面白い、また登りたいルート。
曽山代表のレイバック!
続いてガリバーの岩場に移動。
課題名:ひらけゴマ
エリア:ガリバーの岩場
グレード:5.9-
リードで登ってみる。あまり登られていないのか上部のV時に蜘蛛の巣が大量に張っていた。V時で立ちこんだ勢いでそのまま蜘蛛の巣を思いっきりかぶってしまう。そのまま皆の為に掃除しときました。終了点では流動分散での支点作成を再度、そしてリングがある場合での懸垂下降の仕方を教わる。
このV時ハングに大量の蜘蛛の巣が・・・
課題名:道化師
エリア:ガリバーの岩場
グレード:5.9
中間部垂直に染み出しがあったが、短い中にもバリエーション豊かで楽しいルート。ムーブも多様でステミング、ハイステップ、レイバック、そして最後はマントル気味に終了点。
ハングをレイバック気味に超えていく大塚Aさん
ガリバーの岩場から見るのどかな風景と岩場全体の静けさで午後はなんだかまったりクライミング。16:00頃、トレーニング終了。初リードも出来て、支点作成も教わり、今日は気持ちよく帰れるなと思っていたら、最後に曽山代表のロープを駐車場に忘れてきてしまった・・・代表、すみませんでした・・・
今回のトレーニングで学んだこと
・リードでの登り方
・リードのビレイ
・終了点での支点作成(流動分散)
・終了点でのリングを使った懸垂下降
反省点
・リード時のクリップが下手 → ゲートの向きを確認して指をカラビナを固定して掛けることを徹底。
・リードのビレイが下手 → リードの動きをよく見る。見やすい場所を確保する。ピンの位置やロープの状態、視野を広くもってロープを操作、リードをサポートする。
トレーニングの感想
午後は雨も心配されましたが、曇り空の穏やかな気候の中で快適なゲレンデクライミングを楽しむことができました。初めてのリード練習として案内して頂いた課題はどれも丁度いいグレードで非常にやりやすかったです。幕岩にはシャックシャイン、ダイヤモンドヒップ等チャレンジしてみたい課題がたくさんあるのでまた連れて行ってください!ありがとうございました。
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FBに写真がアップされています。
2013 06 23 幕岩 (写真27枚)