海金剛 スーパーレイン

海金剛

■日時 3月21日(土)

■場所  海金剛

■目的  マルチピッチクライミング

天候:曇り時々小雨
ルート:海金剛正面壁スーパーレイン 5.10aNP(5.10bかも?)
メンバー:ハットリ、ぐんそう

前置きから・・・
クラックのマルチピッチなんて現在の実力では厳しいと感じたので、家ではもっぱら自己脱出とアメリカンエイドの練習(予習)をしていました。
ぺツルのアッセンションも買ったので、どんなところでも登れます。 壁が無くても登れちゃうぜ(キリッ
でも、真面目だけが取り柄の僕としては、フリールートのエイド化は可能な限り避けたいところです。
なので、海金剛に行く数日前に有給休暇を取得し、ワイドクラックの講習に参加してきました。
5.8から5.10aの短い1ピッチなのですが、想像をしていた以上に難しいです。 なぜかと言うと、生まれてからやったことが無い体の動きをするからです。 特にオフィドゥスのアームバーには苦労しました。 手の甲、肘、肩、膝が傷だらけの勲章です。 ちなみに瑞牆グレードなので、普通より辛いようです。
登れる自信を確信に変えようと思って参加したのに、逆に自信が無くなりかけました。 でも講師が最後に「海金剛には今日みたいに難しいワイドクラックは無いよ。」と言われたので、不思議と登れるような気がしてきました。 やはり僕は褒められて育つタイプです。 単純ですねw

20日(金)夜に神奈川県某所で合流し、西伊豆に向かいました。
道の駅「花の三聖苑伊豆松崎」でビバーク。 なんということでしょう! 雨が降ってきました・・・
21日は午前7時起床。 雨はほとんど止んでいますが、道路はショリビツです・・・
雨雲レーダーを見ると中伊豆と西伊豆に雲がかかっていますので、城ヶ崎に転進しようかと検討しましたが、初めてのエリアなのでアプローチだけでも見に行こうという事になりました。 ハットリ君いわく「谷川南陵スタイル」です。 イケるところまで行ってみる! 分かりやすく言うと「先っちょだけだからさ~♪」という感じの作戦ですね。 しかし僕の中ではサバイバルとなった中央稜スタイルの記憶が甦りました。 今となっては良い思い出ですが・・・w

とりあえず雲見オートキャンプ場まで行き、駐車して準備します。(料金500円)
アブミを持って来てはいましたが、フリーとA0とゴボウを駆使すれば登れる気がしたので残置。
駐車場からアプローチ入口までは徒歩5分くらい。 目印は「雲54」の電柱です。
明瞭な踏み跡がありますが、雨の後なので泥で滑ります。クロックスで来なくて良かったです。
アプローチの最後にⅢ級程度の岩場をクライムダウンします。 何本も残置ロープ(クライミングロープではない)が垂れているので好きなのを選んで降りてください。 たまに切れるのもあるようなのでお気をつけて。
ここを過ぎるとすぐにスーパーレインの取り付きです。

本日は4パーティー目(全部で6パーティー)です。 基本的にハットリくんリードで、自分はザックを背負ってフォローです。
1P 5.8:ハットリリード
簡単な凹角クラックを登った後に5m程度のスラブ。 落ちたら振られるのでちょっと緊張するが、カチホールドやちょっとしたスタンスもあるので問題無し。

2P 歩き:ぐんそうリード
ロープの受け渡し省略のため、ここのみリードしました。 15mくらいしか歩かないです。 歩き過ぎると別なルートに行ってしまうようなので注意です。

3P 5.10a:ハットリリード
フィンガークラックからの右上クラックです。 フィンガーですが、ガタガタしていますので指引っかけで登れます。

4P 5.10a:ハットリリード
右上クラックからオフィドゥス(5.8)です。 右上クラックは右手でアンダーっぽくなり、少し嫌な感じ。オフドゥスはアームバーが使えます。

5P 5.10a:ハットリリード
先人クラックからハングの乗越し。 ハングまではほぼ階段状。 ハングにも良いホールドがあるので気持ち良く乗り越えられます。

6P 5.9:ハットリリード
オフィドゥス。 前のピッチで核心が終わったので気が抜けたのもあるけど、狭いのでザックが邪魔になり難儀しました。

7P 5.7:ハットリリード
ハンドクラック。 オフィドゥスと書いてある記録もありますが、薄被りの左上クラックをハンドで3手ほど登った後にガバホールドを掴めばOKです。 完登を目の前にして1回テンションかかってしまいました。 ハンドだと少し余るサイズなのが困りました・・・。 ハットリくんが苦労している僕に対して「ヒールフック!」とアドバイスをしてくれましたが、ヒールフックは練習中です。出来ませんw 敗因はガバを見つけられなかったことと、ムーブが分からずフットジャムをきちんと決められなかったことですね。 疲れとグレードを甘く見ていたのもあるかもしれません。

終了点(懸垂ポイント)
ここから10m程度歩いたところに山頂がありますが、目の前にもっと高い山があるので満足度はいまいちです。
が、振り返るとパノラマな風景があり皆さまにもご満足頂けると思います。 僕らはここで昼食を食べました。

総括・・・
グレードが5.10bになったとか聞きますが、全体的にそんなに難しくは感じませんでした。
グレードよりもクライマーそれぞれの得意不得意で難易度が変わるルートなのかなと感じました。 僕は5.7でテンションかかりましたし・・・
あと、ちょいちょい落石がありますので、ヘルメットがあると安心出来ます。
暗くなったり17時を過ぎると駐車場の管理人の方がとても心配します。 混んでいると待ちが発生しますので、早めの行動が大切です。


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