湯河原幕岩

湯河原幕岩

■日程: 11/23(土)

■メンバー: 池永、多久和、本田、北野、飯田(記)

■天気: 晴れ

 

■トレーニング記録

東海道線の8:16分湯河原着に合わせて集合・・・のはずだったのだが、早朝、僕が東京駅から東海道線にホームに向かうとそこは立入禁止状態。

なんとこの日は線路の切り替え工事で東京〜横浜間が運休だったのだ。横浜まで別経路で向かうことも可能だが絶対にそれだと集合時間には間に合わない・・・

「ええぃままよ!」と意を決した僕は新幹線に乗り込み、行きの交通費で4000円を掛けて新幹線で湯河原に向かったのだった。(結局、他の電車組は遅れて集合していた)

新幹線代の元をとるためにも、この日の目当て課題を必ず登ってみせる。という事情で僕にとって最初から気迫がこもったクライミングとなった。

 

9:00頃、幕山公園に到着。幕岩にとっては旬のシーズンであり、天気も快晴。駐車場は空き1台のみのギリギリセーフ状態だった。

本日のエリアは茅ヶ崎ロックに決定。桃源郷に着くと既にクライマーでいっぱい。池永さんも僕も最初から半袖Tシャツでできるくらいの陽気だった。やはり幕岩は暖かい。

 

この日のアップは大滝フェイスのスラブルート。

課題名;鼠返し、馬返し

グレード:5.7、5.9

結構、大胆なムーブを要求されるスラブだった。特に馬返しの方はスタンスが遠かった気がする。

景観的に上部の抜けがよく、青空に向かって登っていくような気持ちよさがあった。

続いてアップの定番と勝手に思っている「アボリジニ」を自分が登り、池永さんがその隣の「夕暮れ時」を登る。

課題名:アボリジニ、夕暮れ時

グレード、5.10a、5.10b

夕暮れ時はスタート核心で、年月を経てだんだんと地面が下がってきており、難しくなってきているらしい。

スタートのスタンスが浅く、何度も足を滑らせてしまった。(北野さん、すいませんでした)池永さんが足を大きく開いてバランスよく登っているのが非常に参考になった。ああいう足使いができるようになりたい。これは足使いにバランスを求められる課題だと思う。

ただでさえ、スタンスに乏しいルートなのに最近チッピング(ルート破壊)に遭ってしまったらしい。次は登れるだろうか?

本田さんもアボリジニをリード。これは2ピン目、右カンテと左小カチの立ちこみが核心。粘りの登りで見事完登。

昼食をとった後、午後はいよいよ目当て課題である「憧れのハワイ航路」にトライ。

課題名: 憧れのハワイ航路

グレード: 5.11a

スラブルートということになっているが・・・ほぼフェイスの傾斜。

左のカンテ以外は、殆ど何もなく感じる。特に足が全く立てない。

安心の多久和さんビレイで何度もテンション掛けながら、粘ってみるのだが・・・2ピン目までも行けない状態。

やはりイレブンのスラブルートは厳しい。だけどこういう細かくてテクニカルなルートこそ登れるようになって、アルパインや10台のマルチに繋げたい。

どれだけ粘っても一向に見えてこないので一旦休憩。

気を取り直して池永さん達が登っていた「サンセット」を登ってみる。

課題名: サンセット

グレード: 5.10a

下は易しくスイスイ登ってみると、上部で急にホールドがなくなり焦る。しかもホールドがないと気付いたときには結構なランナアウト状態。終了点付近まで手を伸ばせばガバがあり、腕頼りにスメアで登るような状態だった。リーチがない人は結構厳しいと思う。本当はもっと足を使ったムーブがあるとは思うのだけど。

続いて諦めきれない自分は「憧れのハワイ航路」に再トライするが、全く進展はなかった。ホールドもムーブも全く見つけることができない。

左カンテをアボリジニと共用しており、そちらも混み合っている為、この日は断念。どうやら憧れのハワイはまだ遠かったようだ。

 

池永さん達はマコロンランドで登る予定だったのだが、込み合っていた為、「アブラカタブラ」に移動。

僕は多久和さんはその道中になった短いスラブルート「フック船長」と「とけいワニ」を登る。

課題名: フック船長、とけいワニ

グレード: 5.10a、5.10c

フック船長はフィンガーサイズのクラックとポケットにつま先をねじ込んで登る指スラブルート。こういうルートは本当に息が上がる。怖いから。

とけいワニの方はポケット使いのスラブルートから小ハングを超えていく。こちらは登ってる途中で余りにも足の痛みに耐えきれなくなり敗退。ハング越えも手が悪いため、相当に厳しそう。また取り付いてみたい。

 

アブラカタブラに移動。今回、登ってはいないのだが、こちらもポケットを使って登っていくような課題らしい。これも手は悪そう。

アブラカタブラの隣に「ゼルダ」という5.11aの課題があった。新幹線で来たのに目当ての課題を落とすことができず、意気消沈する僕を見かねて池永さんが薦めてくれたので登ってみることに。

課題名: ゼルダ

グレード: 5.11a

ダイナミックな動きが要求されるボルダーチックなルートだった。下部核心でホールドが結構遠く、カンテに足を乗せるのだが真っすぐに体重を預けることができない為、立ちこみがバランス悪い。エッジをクリンプ持ちしながらの立ちこみがかなりきつく何度もテンション。パワーとリーチのルートだと思う。

そのうち、核心部分で左カンテに持てるホールドを発見。そこを超えてからは息切れしながら終了点まで一気に上がった。

憧れのハワイ行きはならなかったが、外岩初イレブンをリードで登ることができ、なんとか新幹線代の元をとることができた。アプローチに金をかけると、人は諦めの悪さが増すということがよくわかった。

ルートを案内してくれた池永さん、「憧れのハワイ航路」長期戦を支えてくれた多久和さん、「夕暮れ時」で安心のビレイを見せてくれた北野さん、「ゼルダ」で支えてくれた本田さん(一度、浮いていたけど)、有り難う御座いました。

 


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