剱岳 その3

8/4〜12 剱岳 夏合宿(2)のつづき

8/8(水) 3:00
起床

源次郎尾根が見事に焼けた綺麗に澄み渡った朝だった。

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この日はgomi、tamaが下山。

二人の行いが悪かったのかどうかは自分には分からないが
前半組は悪天候に見舞われてナカナカ登攀が出来ずに残念だったと思う。

5:30
出発の準備を整え、集合写真を撮って
二人は下山をして行った。

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6:50
残る自分たちは、前日に自分が残置してしまったカラビナとスリングを回収したく
再び、Ⅵ峰Aフェイス魚津高ルートを登った。

自分が残置してしまった為に回収場所を把握していため登る順は
自分がリード、代表、PONDさんはセカンドでの登攀となった。

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さすがに2度目の登攀という事もあり順調にロープが伸ばせる。

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前日のメンタル的なダメージもほとんどなく登る事が出来た。
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しかし、残念な事に代表のスリングは回収出来たものの
自分が残置してしまったカラビナについては回収が出来なかった。

どうやら、別で登攀したグループに回収されてしまったようだ。

8:45
懸垂下降にて下降完了

このあと、我々はDフェイスに移動して富山大ルートに取り付くことにした。

Dフェイスまでの取り付きの雪が幻想的で
何となく、不思議な空間に踏み入れたようで楽しく
でも、崩落したら怖いようなそんな取り付きポイントだった。

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10:20
登攀開始。

PONDさんリード、代表、自分がセカンドについた。

IMGP2899

結果的に言うと富山大ルートの核心はのっけの1ピッチ目。

まさにこの日影部分リートが実にホキ!

セカンドで登っている自分が冷や汗ものだったのだから
リードで登ったPONDさんは実にホキだったに違いない。

しかし、2ピッチ目以降は実に気持ちの良いルートが続いた。

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DフェイスはAフェイスやCフェイスに比べてルートが長く高度感も格段だった。

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見上げる空には雲一つなく前日までの悪天候
が不思議なくらい良い天気だ。

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14:30
ピーク到着。

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劔沢から立山まで美しく一望出来
遠くには鑓ヶ岳まで見る事ができた。

剱岳本峰をバックに写真を撮り下降開始。

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下降ルートは八つ峰縦走のバリエーションルート
途中、可愛らしいお客さんに出会う事ができた。

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雷鳥のツガイだろうか?
二羽いたのでそう思うのだが
去年は雷鳥に出会う事が出来なかったので
今年はまた無事出会う事が出来て凄く嬉しかった。

18:00
途中、下降ポイントを一つ外したらしくかなりホキな想いをしたが
無事、下降完了。

この日は後半組のYoneさんとarthurが八つ峰Ⅵ峰付近まで上がってくる予定だった。

18:30
テント場に到着すると長次郎雪渓を2人が登ってくる姿が見えた。

PONDさんがトザイコールをかけるとちゃんと応答があった。

19:10
arthurが合流

19:30
少し遅れてYoneさんも合流。

二人の担ぎ上げたビールの量にみんなで驚きの声を上げた。

なんと担ぎ上げたビールの本数350ml缶28本!!驚

21:00
入山祝いを上げながらの夕飯は定番のカレーライス。

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22:30
就寝

8/9(木) 2:00
起床

入山日以来ずっと風邪が治らない代表と疲れで代表の風邪をもらってしまった自分は
この日は休養日にした。

5:15
PONDさん、Yoneさん、arthurはチンネ左稜線へ向けて出発。

チンネ左稜線はYoneさんリード、PONDさん、arthurがセカンドで登った。

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この美しい馬鹿でかい壁を自分も登りたかったが
疲れがピークに達してしまい代表とともに熟睡してしまっていた。

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10:10
さすがに何もしないでテント番って言うのも悲しいので
代表と自分は劔本峰へ出発した。

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汗をかかず、息が切れない程度にゆっくりと登って行った。

長次郎雪渓が切れるコルでアイゼンを外し
岩場を上手行く。

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のどかな山歩きを久々に楽しんだような気がする。

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ここを越えればもうすぐ山頂に着く。

11:15
山頂に到着。

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約1時間程度の行程で到着出来てしまった。

逆を言えば八つ峰Ⅵ峰付近がほぼ山頂直下に位置しているという事になる。

山頂でのんびりと過ごし
ゆったりテント場まで下山し

13:30
早速ビールで乾杯した。

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そこからひたすらチンネ組の下山を待ちに待った。

完全に日も暮れてしまい
さすがに心配になった。

19:30
遠くからトザイコールが聞こえ
テントの外を見るとヘッドランプが3つ下ってくるのが見えた。

代表がトザイコールを返した。

20:15
チンネ組がテントに到着。

登攀スピードに課題が残る結果となったようだった。

20:45
遅い夕飯はラタトゥイユ。

22:30
就寝

8/4〜12 剱岳 夏合宿(4)につづく。


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