鷹取山 ベルニナ山岳会主催 初顔合わせ

年始めの恒例行事、兄弟会であるベルニナ山岳会の初顔合わせに参加させて頂いた。

緑からの参加はM-spo(代表)、O俣さん、タクさん、tuka(自分)の4名

本当であれば自分はこの3連休を使い、martinと共に南八ヶ岳の阿弥陀岳南陵~中央陵とバリエーションルート初心者コースをやりに行くところだったのだが、冬合宿の影響でmartinの膝が負傷。

単独での許可が代表から降りなかった。

急に予定が空いてしまっていたこともあり、岩トレを兼ねるベルニナ山岳会の初顔合わせに参加させて頂いた次第だ。

鷹取山と言えば往年のクライミングゲレンデとして古くより親しまれたポイント。

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自分は小説やガイド本等でしか知らず、近くにあるにも関わらず今回が初のクライミングとなる。

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AM9時に品川駅に集合し、京急で追浜駅に向かう。

30~40分で追浜駅に到着し、本来歩きで向かう鷹取山公園であるが、今回はタクシーを利用。

10時過ぎには鷹取山公園に到着した。

会場の広場には10数名の方々が到着しておりすき焼きやモツ煮、おでんなどの準備をされていた。

代表やO俣さん、タクさんは顔馴染みの皆さんばかりで新年の挨拶をして回っていたが、新人の自分はわずかな方々しか分からない。

恐縮しつつ挨拶をしたが、モモンガ岳(総会)に参加して下さった方々の方がむしろ自分の名前を覚えていてくださり、頭が下がるばかりだった。

当日の流れと言うものを理解していなかった自分は始めにクライミングで軽く汗を流してから宴会と言う運びになるものと思っていたのだが
宴会の準備が着々と進むと共にブルーシートの席に座り早くも乾杯の挨拶がされビールを飲むこととなった。

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ビールに八海山、越乃寒梅と一杯ずづつ飲みほんのり頭に酒が回るとクライミングなんかどうでも良くなって来る。笑

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朝から飲む酒はやはり格別に美味く回りも早い。

天気も良く鷹取山から眺める横須賀の海も綺麗に見渡せた。

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気持ち良くなりながらトイレに行き、ふらふらと岩場を回っているうちにベルのMチーフ達がクライミングの準備を始めたので
これ以上酒を入れずに酔いを覚ます為にウーロン茶を2杯イッキ飲みした。

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まず、最初に取りついたのは「電光クラック(5.9)」。

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流石にホールドもしっかりしており、楽しく登れるルートだった。

そこへ、代表やタクさんと共に、すっかり出来上がったベルのナベさんが

「おい!tuka!中央陵登るぞ!中央陵!」

っと、上機嫌で言う。

「えー!?マジっすか~?」

「アタリメーだろ!バカ野郎!」

もはや自分の声はおろか他の方々の声も届かない。笑

「ロープ上から張りますか?」

「バカ言ってんじゃねー、リードで登らねーで何がクライミングだ!」

「えー!?」

上機嫌のナベさんはハーネスも付けずにロープを腰絡みにしヌンチャクを付けスニーカーのまま本当に中央陵を登り始めた。

中央陵はガバ続きで途中、楽しいカンテラインがあるルート。

千鳥足のナベさんはそこを余裕で登って見せた。

「解除ー!」

の声がかかり

「はい!解除ー!ロアーダウンで降りますかー?」

「違うよ!下降ルートがあるからお前も登って来るんだよ!」

「えー!?(ビレー無いようなもんじゃん…。)」

一同爆笑。

難しいルートでは無かったが絶対に失敗する訳には行かないので慎重に登るのであった。

気の済んだナベさん達は宴会場に戻り、ようやく平穏がゲレンデに戻った。笑

次に登ったのは「戸田ハング(5.10+)」

やはりハングは腕力を必要とするため腕があっけなくホキてしまう。

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自分は右のラインから登ったがきっと直登ラインは5.10a以上あるのではないだろうか?

ベルのMチーフとクマさんはここを果敢に挑み途中、テンションをかけたもののしっかり登りきっていた。

時間も14時をまわり中締めで三本締めをとり、集合写真を撮った。

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自分たちは再び戸田ハングに取りついたが、酒の回った大先輩方の勢いは衰える事なく宴会が続くのであった。

戸田ハングで悪戦苦闘していると宴会場から大合唱が響き渡り、いよいよ宴会も終演を向かえようとしていた。

最後にベルの会歌が響きお開きとなった。

結局、自分は戸田ハングの直登ラインは登れず敗退。

ここでも新たな課題を作って帰る事になった。笑

追浜駅でベルの方々に二次会のお誘いを頂き有り難く参加させて頂いた。

日本の山岳史の一部を担った往年の大先輩方の話しは興味深く楽しいものであった。

結局、初顔合わせ・二次会共にご馳走頂く形となり、ご厚意に甘えさせて頂いた。

ベルニナ山岳会の皆さん、ご馳走様でした。

本年も宜しくお願い致します。

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