小室川谷 2004年7月17~18日
L:曽山 多久和 浜野(記録)
当初、新潟か会津方面の沢に行く予定であったがこのところの集中豪雨で土砂災害が発生
し、山どころではないとの事なので行き先は大菩薩の小室川谷に決定。
7月17日、7:30に新宿南口に集合し、多久和号で一路丹波方面へ。多久和さんは沢靴が無い
ので草鞋で登る、とのことで地下足袋を求めて途中作業着屋に立ち寄る。ここで皆ズボンやら
ゴム草履やらショッピングを満喫してしまった。この日は雨が降ると聞いていたので皆あまり乗
り気では無い。街で飯を食いとりあえず目的地に向かう。
林道に車を止め結局沢に取り付いたのが14:00。1時間ほど歩き、ちょうど良い河原があった
のでここに幕営することにした。テントを張り薪を拾い、さあお待ちかねの釣りタイムだ。アタリ
はあるものの魚が小さいのか食いが悪く、結構粘ったが結局多久和さんと自分は釣果ゼロ。
曽山さんは小型のを2匹釣り上げた。これは焼き枯らして骨酒にして美味しく頂いた。焚き火も
豪快に燃え快適な夜であった。
翌朝、目が覚めると外は雨。飯を食って支度をしているうちに快晴になり6.:30、気分よく出発。
1時間程でS字峡入口に到着。右岸から高巻き、懸垂で水流に降りる。ノーロープにビビりなが
ら小滝をいくつか超えていくと4m滝に辿り着く。
先攻パーティーの1人が左岸のチョックストーンを超えようとしてあわや墜落!という場面に出く
わし肝を冷やす。ここは右岸のツルッとした岩に残置ロープがあり、これにプルージックをとり
曽山さんがトップで登る。結構ヌメってていやらしく感じた。後続はロープ使用。トップは恐いだ
ろうなぁ。
さらに小滝をいくつか超えると石門に到着。9:00。その名の通りの形でチョット感動。続くはい
よいよ小室ノ淵のお出ましだ。曽山さんの見事な泳ぎで突破し、後続はやはりロープ使用。初
泳ぎにやる気満々で挑むもほとんど溺れているみたいだった。ロープに引かれザックを背負っ
て泳ぐ時は無理に泳ごうとしない方がいいらしい。
淵を超えるとすぐに右から中ノ沢が出会う。しばらく小滝が続き、ノーロープで超えて行く。10m
滝は左岸から巻く。巻き道からは4段30mナメ滝が見える。オ?きれいな滝だ。しかしアレを登る
のかーと思うとちょっとビビる。懸垂で水流に戻り近付くと、意外と傾斜は緩い。下部は普通に
登れるが、上部は滑りそうなので右岸から高巻く。
いくつかの小滝やナメを過ぎると2段20m滝。下段は曽山さんトップで左岸の岩を登り、上段は
左岸から高巻く。ジャヌケ沢を過ぎるとナメが続き楽しくコケなが進む。登るにつれて傾斜も増
し、水も冷たくなってくる。幾度となく伏流を水涸れと勘違いしながら登り、いよいよ水が涸れる
とルンゼ状になりその中の踏み跡を行く。いいかげん登り飽きた頃踏み跡は左に曲がり、樹林
帯をひと登りで稜線上の登山道に出る。15:40。
爽やかな風が吹き、眺望も最高、この上ない満足感に浸っていると曽山さんと多久和さんは着
替えるためになんとフリチンになっているではないか!開放的な景色の中で涼風を浴びすごい
気持ち良さそうだ。自分もそうしたいところだが着替えを車に残置してきてしまった。着替えもし
ないのに登山道でフリチンになるのは人道的に間違っていると思ったので自粛した。
下山は大菩薩嶺を通り、丸川峠を経て林道に降りる。最後の林道歩きはキツかった。なんと車
に戻ったのが19:30になってしまった。やはり小滝や巻きの岩場でビビっている時間が積み重
なってしまったか。風呂に入る暇もなく慌ただしく帰京した。
〈コースタイム〉
7月17日 晴のち曇
取付14:00~ワサビ田手前のテン場15:00
7月18日 雨のち晴
テン場6:30~S字峡入口7:30~石門9:00~稜線15:40~取付19:30
東京緑山岳会
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