2002.11.5-6 南ア 鳳凰三山
斉藤(記録) 他1名
コース:青木鉱泉~ドンドコ沢~鳳凰小屋~地蔵岳~観音岳~薬師岳~中道~青木鉱泉
11/4 深夜自宅を出発し中央道・双葉PAにて仮眠
11/5 韮崎ICから20号経由で青木鉱泉へ。途中の林道は紅葉が見頃でもう少し道がよけれ
ば快適なドライブコースという感じだった。青木鉱泉に着くと管理人さんが来て今シーズンの営
業は今日までだと言われ下山後の楽しみであった温泉には入れない事が判明する。しっかり2
日分の駐車場代を徴収された。(1日700円X2) 昨日は3連休の最終日ということもありドンド
コ沢・中道共に人が入っており山頂直下は積雪はあるもののアイゼンを携帯していれば問題
ないとの助言を頂き7:00出発する。
ドンドコ沢・沢沿いコースを歩き山沿いコースと合流する辺りでサルの親子に出遭う。親サルは
威嚇するように奇声を発しているがこちらも母が一緒なので心強い。木の枝を杖代わりに持ち
サルと視線を合わせないようにして足早に通り過ぎた。8:30南精進ヶ滝着。この辺りから急登
になり5-6センチ雪が積もっている。白糸ノ滝手前で一度右へ巻き気味に行かなければいけな
い所を見落し直進してしまった為、軌道修正に1時間近く費やしてしまった。このルートは赤布
がこまめに付けられているので赤布がなくなった時点で早く引き返すべきだったと反省する。
13:00 鳳凰小屋着。当初の予定では今日中に地蔵岳をピストンするつもりだったが午後から
雪が降り始め風も出てきたため中止しそのまま泊まることにした。小屋はすでに閉鎖されてい
て冬季小屋が開放されていた。水場は凍っていて使えないため雪を溶かして水を作った。平日
という事もあり貸切なので冬季小屋の中にテントを張り快適な一夜を過ごす・・・つもりだったが
身体がまだ冬モードになっていないのか明け方の冷え込みが厳しく、シュラフに入っていても寒
くて目が覚めてしまった。
11/6 7:00小屋発。昨日の降雪はたいしたことは無く当初の予定通り小屋から直接観音岳に
登るルートに行くが積雪の為ルートが不明確で不安があった為、引き返し地蔵岳経由で三山
を縦走することにした。賽の河原までは赤布がしっかり付いており積雪があっても迷う事は無
かった。軽めの雪でズルズルなのでアイゼンがあったほうが歩きやすい。稜線に出る手前は
吹き溜まりになっているせいか一部で膝までのラッセルあり。
賽の河原から稜線歩きになる。風はそれほど強くなく雪も日当たりが良いせいかかなり溶けて
いる。アカヌケ沢の頭を通り観音岳への登りは思ったより長くしんどかったが白根三山の展望
が良く快適だった。積雪は多いところで10センチ程度。
今回は小屋まではジョギングシューズ、小屋からはプラブーツに6本爪アイゼンという装備にし
たがプラブーツとアイゼンの相性が悪く(というか普通こんな使い方はしないと思うが)すぐに外
れてしまう。かと言ってこの程度の積雪に12本のアイゼンを持ってくるのは重いし革靴を買う
のは高いし・・・と変な事で悩んでしまった。
11:00 薬師岳着。山頂でアイゼンを付け直し中道を下山する。このコースもペンキでしっかり
マーキングされている。(途中の大岩に山岳会名が書いてあったのは落書きの様で閉口してし
まったが)標高差1700mを一気に下る為かなりの急坂で登りには使いたくないが青木鉱泉ま
で車で入り鳳凰三山を縦走するのに有効なコースだと思う。13:45 林道に出る。小屋の手前
でドンドコ沢を渡るところには頼りない木の板が掛けてある。下流にしっかりした橋があるので
不安な人や増水時はそちらを利用した方がよい。 14:20 青木鉱泉着。
青木鉱泉は4‐5年前、夏に縦走に来た時入ったが山奥の温泉らしくシンプルで石鹸も何も置
いていなかったと思う。帰り道の林道途中に工事の車が道を塞ぐように止まっていた。聞いて
みると青木鉱泉は閉鎖したからここから先には行かないように管理人に頼まれたらしく下りて
来る車が1台であることも聞いていますと言っていた。鉱泉には泊まらないが山に入りたい人
は通してもらえるのかは確認しなかったがゲートは12/10から閉鎖すると書いてあった。
夜叉神峠からのベースになる薬師岳小屋は11/24までの週末のみ営業と看板が出ていた。
東京緑山岳会
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