2001年 9/22(土) 一ノ倉沢・3ルンゼ     メンバー L 広島大樹、江原 純

前回は、3ルンゼへの入り口である3ルンゼのF1を見落としてしまい、水流の多い4ルンゼの
F2を間違って登ってしまい、4ルンゼ登攀に終始してしまった。
今回は、その点に注意しての再チャレンジとなった。4ルンゼF1の左にある割と急なリッジ(カ
ンテ?)をランナウトに耐えてつめて行き、頭打ちになったところで、カンテを越すように右に行
くと、3ルンゼF1下部に出る。そこからは左上へと伸びている残りのF1上中間部を登る。
ルンゼに入ってしまえばいたって明瞭。確保点となる残置支点もいたるところにある。印象に
残ったピッチはF3のみ。下記にF3の概要を記す。

F3は、時期によるかもしれないが、シャワークライムを強いられる。
支点は結構打ってあるので問題も無い。とろうと思えばチョックストーンも可能だ。
ただ、チムニーを最後まで詰めてフェイスに抜けるか、チムニーの途中で左のフェイスに移っ
て右上するかで、かなり印象の違うものになるであろう。
私は、途中で左に抜ける方を選んだ。支点はしっかりしたハーケンがいくつかあった。
グレイドは5級ぐらいはあると思われる。フォローの江原はそのまま真っ直ぐ登ってきた。そっ
ちの方のグレイドは分かりませんが。

3ルンゼ登攀を通じての感想は、3ルンゼ全体のルートはいたって明瞭なので、4ルンゼと3ル
ンゼの分岐さえ間違わなければ快適な登攀を堪能できる。ルンゼ登攀特有のだましだまし登
る感覚とでも言おうか、フリークライミングには無いきわどさ、結構はまった。

追伸
またもし万が一、我々と同様に3ルンゼを登るつもりが4ルンゼに入り込んでしまい、今現在自
分の登っているルートが3ルンゼなのか4ルンゼなのか分からなくなった場合は、後ろを振り返
ってみれば確認できる。4ルンゼを登っていれば右に寄りすぎているために、F3に行く前に自
分の場所から一ノ倉の出合いが見えなくなる。
実際何度となく一ノ倉の出合いから上部岩壁に通じる堂々たる3ルンゼのルートを眺めたこと
か。3ルンゼを登っていれば必ず一ノ倉の出合いが確認できるのだ。

コースタイム 取り付き7:00~国境稜線12:00~一ノ倉沢出合い14:35

東京緑山岳会